看護師の嘱託職員ってなに?

「看護師の嘱託職員とはなに?正職員とは違うの?」マンガ1ページ「看護師の嘱託職員とはなに?正職員とは違うの?」マンガ2ページ

このページを読んだらわかること

☑嘱託職員が正職員とはまったく違うもので、契約社員のようなものであること
☑嘱託職員の待遇は正職員よりも劣ることが多いということ
☑嘱託職員としてずっと働き続けられる保証はないということ
☑正職員になれる場合もあるということ
☑雇用期間の制限がない、無期雇用に転換できる場合があること

【嘱託職員】って求人票に書いてあるけどどういう意味?

看護師が転職活動で、求人情報をチェックしていると、正職員だけじゃなくてパートやアルバイトなどいろいろな立場での求人募集があることに気づくと思うんだよ。

 

そんな中でも、いまひとつ意味がわからない立場になるのが【嘱託職員】というもの。

 

嘱託職員という響きだけをきくと、正職員っぽくもあるしパートやアルバイトと比較すると、非正規じゃなくて正規職員という感じるんだよね。

 

でも、結論を言っちゃうと嘱託職員というのは正職員とは違うし、立場としてはバイトやパート同じ非正規職員になるんだよ。更に詳しく説明しておくから、求人に応募しようか迷っている場合は最後まで読んで参考にするといいピヨ。

 

嘱託職員って正職員と違うの?

「嘱託職員って正職員と違うの?それとも契約社員みたいなもの?」マンガ

嘱託職員は契約社員みたいなもので、正職員とは違います

嘱託職員がどんなものかを説明するのに、一番簡単な答えは「契約社員みたいなもの」ということになるんだよ。正規の職員ではないってことになるんだピヨ。

 

厳密に言えば、嘱託職員も契約社員も法律などで明確に定義されているわけじゃないんだよね。

 

でも、両方ともに一般的には決まった雇用期間で働いて、契約更新すれば引き続き同じ期間で働くという形態で、非正規という立場でという感じで、嘱託職員も契約社員もほぼ同じ意味で使われることが多いんだよね。

 

つまり、【嘱託職員≒契約社員】ということになるんだよ。医療業界では社員という言い方をすることは少なくて、職員と言い方をすることが多いから嘱託職員という言葉が使われるってことだね。

 

ただし、病院によって嘱託職員の定義に違いがあったりもするから注意するんだピヨよ。

 

“常勤”嘱託職員と記載されてても、やはり正職員とは違う

求人募集の案内に「常勤嘱託職員」と記載されていることがあるんだけど、【常勤】という言葉の響きから正職員と誤解しちゃう人もいるんだけど、これは単純に「フルタイムで働く契約社員」という意味でしかないんだよ。

 

というか、契約社員(≒嘱託職員)はフルタイムで働くのが普通だし、看護師なら普通に深夜勤務もしたりするから【常勤】なのは当たり前のことなんだよね。

 

では、なぜわざわざ【常勤】と書くのかというと、ややこしい話になってくるんだけど、医療業界では看護師以外に医師も嘱託として働くことがあって、これを嘱託医師などと言うんだよ。そして、この嘱託医師は、看護師の嘱託職員とは違ってピンチヒッター的な働き方(施設や学校で診療する場合など)を指すことがあったりするんだよね。

 

というわけで、まわりくどい説明も入っちゃったけど【常勤嘱託職員】と書いてあっても、それは正職員という意味にはならないってことを理解しておくんだピヨよ。

 

嘱託職員って正職員と違うの? まとめ
  • 嘱託職員は契約社員とほとんど同じ立場になる
  • ただし、病院によっては嘱託職員を違う意味で使っていることもある
  • 【常勤嘱託職員】と記載されていても、ただ単にフルタイムで働く嘱託職員という意味で、正職員という意味ではない

ピヨ

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看護師が嘱託職員として働くってどうなの?

「看護師が嘱託職員として働くってどうなの?」マンガ

嘱託職員の待遇は正職員より劣ることが多い

嘱託職員はさっき説明したとおり、契約社員とほとんど同じ意味になるから、待遇としては正職員の看護師よりも劣ることがほとんどと考えていいんだよ。

 

例えば、正職員がボーナスをもらってても、嘱託職員はボーナスなしだったり少なかったりすることもあるし、いくら勤務しても退職金ももらえないことが多いんだよ。

 

正職員より待遇が劣っても、やることは正職員と同じ

待遇が正職員より劣っても、仕事の負担が正職員より軽かったら納得できると思うんだよね。

 

でも… 基本的には常勤の嘱託職員のやることは正職員とまったく一緒ってことが多いんだよ。納得がいかないかもしれないけど、同じ仕事なのに待遇は悪いってことになるから、最初から長く働くつもりがないとかって場合じゃないと嘱託職員は割に合わないと言える面もあるんだね。

 

契約更新を必ずしてくれるとは限らないので不安定な面もある

嘱託職員は多くの場合で、1年ごとに更新するような形(期間は職場によって違う)で働くことになるんだけど、契約更新をしてくれるかどうかは病院次第なんだよ。

 

嘱託職員である以上は、仮に「まだ働きたい」と考えたとしても、退職せざるを得ないケースもあるんだよね。

 

だから、住宅ローンがあるとかって場合などに、嘱託職員だと予想しないところで失業してしまって生活が大変になるってこともあり得るんだよ。

 

契約更新を何回も繰り返している場合などで、裁判をすれば更新拒否が無効とされることもあり得るんだけど、その場合でも争うのも労力を使うことになるからやはり不安定であることは確かなんだよね。

 

看護師が嘱託職員として働くってどうなの? まとめ
  • 嘱託職員の待遇は正職員よりほとんどの場合で劣る
  • 待遇が劣ってもやることは正職員と同じことが多い
  • 契約を更新してもらえる保証はないため、予想していない時期に失業することもある

 

看護師の嘱託職員から正職員になれる場合もある?

「看護師の嘱託職員から正職員になれる場合もある?」マンガ

嘱託職員から正職員への登用制度があるところもある

嘱託職員として入職しても、立場的に不安定になっちゃうんだよね。

 

でも、職場によっては嘱託職員に対して正職員として登用するチャンスを与えてくれるところもあるんだよ。

 

ただし、その場合でも誰にでも正職員登用のチャンスをくれるわけじゃないんだよね。

 

当たり前の話なんだけど、病院などの職場側が必要だと考えてくれない場合は正職員として登用するなんてことはしてくれないんだよ。これまでの勤務態度や仕事能力も含めて評価してもらえれば、正職員に登用される可能性もあると考えればいいってことだね。

 

契約更新が5年を超えた場合は、嘱託職員でも期間の定めがない無期雇用に転換してもらえる

嘱託職員として契約更新を続けてきた場合は、看護師の側から「無期雇用にしてください」と言えるようになるんだよ。そして、病院側はこれを拒否することはできないんだピヨ。

 

無期雇用への転換を要求できるようになるのは、契約期間が5年を超えたときで、以下のようになるんだよ。

・1年契約の場合 → 5回目の更新で無期転換を要求できる
・3年契約の場合 → 1回目の更新で無期転換を要求できる

 

簡単に言えば雇用契約が5年を超えれば無期転換を要求できるわけだから、3年契約の場合は1回更新しただけで合計6年の雇用契約になるから無期転換の権利をゲットするということ。

 

無期雇用になるということは、契約更新がないから更新を拒否されて失業することはないし、契約期間がある嘱託職員よりはずっと安定した立場で働けることになるんだよ。

 

ただし… 多くの場合で、病院側は無期転換の要求をされないように5年を超えない期間で、嘱託職員の契約更新を拒否することがあると知っておく必要があるんだよね。

 

つまり、嘱託職員が5年を超えると無期転換できる権利があるとはいっても、実際にはその権利を手に入れる前に契約が終わっちゃうことが大半になるということなんだよ。

 

嘱託職員が立場は、こんな感じで不安定なものになるから、将来を見据えて長く勤務するつもりであれば嘱託職員としての入職はおすすめできないってことになるんだピヨ。

 

ここに注意→無期雇用=正職員ではない

嘱託職員でも契約期間が5年を超えたら、無期雇用に転換してもらえると説明したんだけど、ここで勘違いしがちなのが【無期雇用=正職員】と考えちゃうところなんだよ。

 

でも、これは間違いで嘱託職員としての立場はそのままで、ただ単に契約期間が無期限になったというだけなんだよね。

 

ということは… 嘱託職員の待遇として「ボーナス無し・退職金無し」という場合には、無期雇用になったとしても変わらないということになるんだよ。

 

将来的には、無期雇用の嘱託職員と正職員の待遇の違いについて、裁判などで争いになって、これはおかしいということになって正職員と同じ待遇になる可能性もあるかもしれないんだけど、現時点では「嘱託職員が無期雇用になっても、正職員とは立場が違う」のが現実なんだピヨ。

パン子

こうやって説明を聞くと、看護師の嘱託職員って立場すっげー不安定なんですね

ピヨ

その通りなんだピヨよ…

 

ただ、人気がある職場だと最初は嘱託職員しか採用してないってこともあるから、そういうところへの入職を目指すのなら最初は嘱託職員ってことを受け入れないとダメな場合もあるんだピヨ

パン子

でも、正職員になれる保証はないんですよね?

ピヨ

そうなんだピヨ

 

だからこそ、将来を見据えて「今は嘱託職員でもOK」と考えることができないのなら、嘱託職員じゃなくて正職員の求人を探すのを強くおすすめするピヨよ

嘱託職員とはなに? 最後のまとめ

というわけで、ここまで看護師の求人募集でたまにみかける【嘱託職員】がどういうものなのかについて、説明させてもらったんだピヨ。

 

読んでもらえればわかるとおり、嘱託職員の立場は不安定なもので将来の見通しがまったくない状態で何も考えないで、目指すものではないっていうのがわかってもらたと思うんだよ。

 

ただし、嘱託職員の立場を理解した上で、それでもその職場で働きたいという希望があるのなら、嘱託職員の求人であっても募集するべきだと思うんだよね。

 

つまりは、嘱託職員が何なのかをきちんと理解して、それでも求人募集したいと考えるのかどうかを基準にするべきということピヨ。

 

嘱託職員じゃなくて、正職員での求人を探したい場合は看護師専門の転職サイトに登録したり、ハローワークで求人チェックしてみたりして、幅広く求人を見るようにするといいね。嘱託職員かどうかに関わらず、あなたにとって良い求人と巡り会えることを祈ってるピヨよー