☑男性看護師を取り巻く現在の状況
☑看護師を採用する側が、男性看護師に期待すること
☑男性看護師が多い職場と少ない職場
☑男性看護師が採用されやすい職場、採用されにくい職場
☑転職先に迷ったときにするとよいこと
男性看護師の転職はどうする?どうなる?
男性だろうと女性だろうと、看護師の転職ならやることは一緒だと思ってないかピヨ?
男性看護師であっても、女性看護師と同じように転職事情は違うから、男性看護師なら女性の場合とは違う視点で転職活動をしたほうが良い場合が多いんだよ。
それに、男性看護師として転職先探しをするときに、ちょっとしたことで転職後の働きやすさも変わってきたりするんだよね。
というわけで、今回は男性看護師のリアルな転職事情を教えるだけじゃなくて、実際に男性看護師が転職活動を成功させるために何をしたらいいのか?など必要な情報をいろいろな角度からお届けするから、転職活動を始める前にチェックしてもらえたら幸いピヨ!
男性看護師の職場事情は?
男性看護師はどんどん増えています
まず、大前提として知っておいて欲しいのは男性看護師はどんどん増えているということ。
男性看護師の人数の推移は、以下の表のとおりなんだけど10年間で倍以上のスピードで増えていっていることがわかるんだよ。
<男性看護師の就業者数の推移>
年度 | 男性看護師の人数 |
---|---|
平成16年末 | 31594 |
平成18年末 | 38028 |
平成20年末 | 44884 |
平成22年末 | 53820 |
平成24年末 | 63321 |
平成24年末 | 63321 |
平成26年末 | 73968 |
平成28年末 | 84193 |
*「平成29年 看護関係統計資料集」日本看護協会出版会編集より
昔から現場で働く男性看護師にとっては、現在の男性看護師が普通にいる状況というのは信じられないくらいの状況になっていると言えるんだよね。
それでも男性看護師はまだまだマイノリティな存在
とはいえ… 看護師は全国で120万人が活躍していて、その中で8万人程度という状況だから、男性看護師は10人に1人もいない状況ではあるんだよ。
つまり、職場によっては男性看護師がいないということもあるんだよね。特に、職員が少なめなところではそういうところが多いんだよ。
ということで、転職活動をするのであれば男性看護師が増えているとはいっても、まだまだ【いるのが当たり前】という状況ではないことを理解して、転職活動に取り組む必要があるってことピヨ。
男性看護師と女性看護師は転職時にどちらが採用されやすい?
さて、男性看護師と女性看護師の両方が、転職活動をしたとして、採用枠1人のところに同時に応募した場合にどちらが採用されやすいのか? という疑問を持つ人もいると思うんだよね。
結論を言うと… 職場による。
という当たり前の話になっちゃうんだよ。更に言えば、男性か女性かというよりも、個人個人で違いは大きいから男性看護師はこうなる。と括るのは難しい部分が大きいんだよね。
でも、男性看護師が採用されやすい職場を見極めて転職活動をすることで、女性看護師よりも採用されやすい状況を作れることもあるから、そこらへんについてもこの先で説明していくピヨ。
- 男性看護師は年々増加している
- それでも女性看護師の数と比べると圧倒的に少なくて、職場によっては男性看護師がいないところも多い
- 男性看護師と女性看護師のどちらが採用されやすいということはないが、職場によっては男性であることで女性看護師よりも採用されやすい場合もある
転職してくる男性看護師に期待されていることは?
結婚や出産などに左右されず長く働くこと
看護師を雇用する病院を悩ますことの一つが、看護師が退職しちゃうことなんだけど、女性看護師は結婚や出産を理由に退職しちゃうことが多いんだよ。
それに対して、男性看護師に関しては結婚をしたときに結婚をきっかけに病院を退職するってことは、ほとんどないし、更に出産をきっかけに退職するなんてことは当然ないんだよね。
つまり、病院側からすると結婚や出産などに左右されずに、定着してくれる可能性が高い男性看護師は人材として重宝するってことなんだよ。
男性看護師には、転職活動を有利にできる要素が最初から用意されているってことになるんだよ。逆に女性看護師からすると納得いかない面もあると思うんだけど、良い悪いは別にして現実問題として現状はこうなっちゃってるんだからしょうがないともいえるんだピヨ。
職員間の潤滑油的な役割
女性が多い職場ならではのギスギスした雰囲気も、男性が1人入るだけでガラッと雰囲気が変わることがあるんだよ。
看護師長や看護部長もギスギスした雰囲気の職場が良いと思っているわけがないんだけど、どうにもこうにも職場の雰囲気改善ができない場合があるんだよね。
そんなときに男性看護師が看護師同士の潤滑油的な役割を期待されたりするんだよ。
もちろん、こんな極端な場合だけじゃなくて「女性ばっかりの職場だし男性がいたほうが雰囲気よくなるかも」っていう程度の軽い期待をされているだけという場合もあるんだよね。
*以上の「男性看護師に期待する役割」は第4回 新たな医療の在り方を踏まえた 医師・看護師等の働き方ビジョン検討会の資料を出典としていますが、【結婚・出産】を理由に女性看護師が退職しやすいという点については当サイト独自の記述となります。
- 男性看護師には長い間働いてもらうことが期待されている
- 女性が多い職場で、潤滑油的な役割となり職場の雰囲気をよくすることが期待されている
ピヨ
ここまでピヨの長ったらしい話を読んだあなたに向けて、おすすめの転職サイトを2つ教えちゃうよ! 看護師の転職サイトにも色々あるけど、今回紹介するのは求人数が多くて対応している地域も多いところ!准看護師・助産師の求人にも対応! 完全無料で利用できる!
➟ハローワークに無い求人も紹介してもらえる♪
➟「担当者変えて欲しい…」等の言い辛い希望も運営会社に伝えることができる♪
➟家にいながら転職活動が出来る!!電話やメールだけでのやり取りもOKだから忙しくても大丈夫♪納得いくまで転職先を何回でも紹介してもらえる!
おすすめ度:★★★★★
無料で使える!マイナビ看護師≪公式≫
↑どこを利用するか迷ったらここでOK!
基本的にはマイナビ看護師の登録だけで問題ないけど、もっとたくさんの求人をチェックしたい場合は、下記のおすすめ2と合わせて登録すると、ほとんどの求人をカバーできて効果的だよ♪
➟担当者の提案してくれる求人が魅力的♪
➟対応エリアも広くて、ハローワークに無い求人も紹介してくれる♪
おすすめ度:★★★★☆
ナースではたらこ<公式>
すぐの転職じゃなくても登録OKだし、両方登録するのもOK♪ 迷った場合はマイナビ看護師(←ここからすべて無料で利用できます)だけでも登録しておけばOK!
どちらの転職サイトも転職相談に乗るコンサルタントの対応がきめ細やかで、良い評判が多いところなんだよ!面接までの段取りから、面接への同行をしてくれたりもするんだよ。内定後や入職後のフォローも親切だから安心して利用してみてー
*面接同行は地域によっては不可の場合もあり。
男性看護師が転職するときに採用されやすいのはどこ?
男性看護師が多い職場を知っておこう
冒頭から言っているとおり、男性看護師はどんどん増えているんだよ。
でも、男性看護師が増えて活躍できる場所が無制限に増えているか?というと、そんなことはなくて残念ながら男性看護師があまり必要とされない職場もあったりするんだよね。
次の表は、男性看護師が女性看護師と比較してどのくらいいるのかを職場ごとにまとめたものなんだけど、職場によってかなり違うことがわかるんだよ。
職場の種類 | 男性看護師の比率 |
病棟 | 8.9% |
クリニック(医院) | 1.0% |
介護老人保健施設 | 6.8% |
訪問看護ステーション | 3.9% |
社会福祉施設 | 3.7% |
介護老人福祉施設 | 3.5% |
*『平成29年 看護関係統計資料集』(日本看護協会出版会編集)に掲載データを元に独自に算出。
上記の表のとおり、医療の世界となる病院とクリニックを比較すると男性看護師は病棟に勤務することが圧倒的に多くて、クリニックに勤務する男性看護師はほとんどいないことがわかるんだよ。
更に、介護系の仕事でも比較すると介護老人保健施設に勤務する男性看護師が圧倒的に多くて、他職場だと半分くらいになってるんだよね。
男性看護師がまず採用されない職場は?
男性看護師が転職活動をしたときに、まず採用されない職場というのもあって、それがクリニックや医院などの小規模な医療施設になるんだよ。
さっき紹介した表を見てもらえばわかるとおり、クリニックや医院の男性看護師はわずか1%しかいないんだよね。
なぜかと言えば、クリニックや医院の側も男性看護師を求めていないことが多いし、男性看護師の側もクリニックや医院への就職を希望しないことが多いからなんだよ。
クリニックや医院は、気軽にパート勤務してくれたり、性別を問わず対応をしてもらいやすい女性看護師が必要。
男性看護師は、ある程度の収入を得られる病棟勤務を望むことが多い。
というわけで、多少はいるはずのクリニック転職希望の男性看護師の望みは叶えられないことが多いんだよ。
特に美容系のクリニックに関しては、ほぼ採用されないと考えてほうがいいね。そして、産婦人科やレディースクリニックでは確実に採用されないと考えておく必要があるよ。
求人募集で「男性不可」と書いてないなら可能性はある?
クリニックや医院の求人募集を見ても「女性のみ」「男性不可」と書いてなかったりするから、男性でも採用してもらえる可能性があると考えちゃうかもしれないんだよね。
でも、それは法的な問題で性別で区別して求人募集ができないだけで、男性看護師を採用する可能性があるってことではないんだよ。
もちろん、男性が絶対採用されないと言い切ることはできないから、自分が興味ある分野のクリニックなどがあれば求人申し込みをしてみるといいよ。ただし、その場合でも採用される確率が低いと考えて、他求人も並行して探し続けることをおすすめするんだピヨ。
男性看護師が採用されやすい職場は?
診療科を問わず病棟への転職活動がやりやすい
ここまで長々といろいろな説明をしてきて、なんなんだけど結局のところ男性看護師は病棟への転職を目指して活動するのが一番無難でやりやすいんだよ。
男性看護師が多い職場は圧倒的に病棟なんだけど、なぜ男性看護師が多くなるのかというと、男性看護師側が望んでいるだけではなくて、病院側も病棟勤務の看護師を増やしたいという意図があるからなんだよね。
男性看護師に求められることとして、長く働くことというのがあると説明したんだけど、長く安定的に働いてもらう必要性が一番高いのが病棟になるんだよ。
というわけで、転職先として特にこだわりがないのであれば、迷わずに病棟勤務でより条件の良いところを探すということを始めるのをおすすめするピヨ。でも、実は病棟以外にも狙い目のところもあったりするから、そこらへんを更に詳しく解説していくよ。
男性看護師が多い病棟の診療科は【内科】
男性看護師が配置される診療科を見てみると…
・内科系病棟 約14%
・混合病棟 約14%
・手術室 約13%
・集中治療室 約12.5%
・外科系病棟 約12.5%
・精神科病棟 約7%
こんな感じでデータ上では病棟の中でも、男性看護師が勤務する割合が一番多いのが内科病棟と混合病棟になるんだよ。
*勤務割合のデータは日本看護学会論文集看護管理2014年より。
でも、これを素直に受け取って【男性看護師は内科病棟で採用されやすい!!】と考えていいのかというと、そんなことはないんだよね。
なぜかというと、上のデータはあくまでも配置先の割合になるから、病院の中でも一番人員を割く必要がある病棟の割合が高くなるのは当たり前なんだよ。
もちろん、内科や混合病棟でも男性看護師が必要とされることは多いんだけど、データをよくよく見ていくと、男性看護師がもっと求められている診療科が見えてくるんだピヨ!
男性看護師は割合で言うと手術室で必要とされることが多い
データでは手術室に配置される男性看護師の割合は約13%と、内科・混合病棟よりも低くなっているんだけど、そもそもが手術室は病棟よりも少ない人員でまわしているところになるんだよ。
つまり、手術室は人数が少ないのに男性看護師は約13%も配置されているってことになるんだね。
ということは、男性看護師が採用される可能性が高まるのは手術室と言えるってことピヨ!! ただし、採用枠ということで考えると病棟が一番多いから結局のところ、転職活動のしやすさという点では病棟に軍配が上がったりもするから、手術室だけに限定しないで病棟も視野に入れるのが賢い転職活動の仕方と言えるかもしれないね。
男性看護師なら精神科病棟への転職は狙い目
更に、データをみていくと、どの病院にもあるわけじゃない【精神科病棟】が約7%と比較的高くなっているんだよ。
精神科病棟は、患者の状態によっては身体的な拘束をしたり、暴力的な場面に出くわすことがあるから一定の男性看護師がどうしても必要とされる面があるんだよね。
というわけで、内科や外科ではない分野で働いてみたい気持ちがあるのなら精神科病棟を狙った転職活動もおすすめできるところになるよ。
男性看護師は資格を活かして治験業界に飛び込むのもあり
ここまで男性看護師が【看護師として活躍】する場所ばかり紹介してきたんだけど、実は看護師として得た経験や知識を活かして活躍できるところは他にもあるんだよ。
それが、治験業界。
治験業界は、治験コーディネーター(CRC)と、臨床開発モニター(CRA)という職種があるんだけど、この中でも臨床開発モニターは、とにかく出張が多い仕事で主婦業も掛け持つ女性には厳しい勤務になるんだよね。
そこで、男性看護師という立場を活かして全国を飛び回わる臨床開発モニター(CRA)への転職を目指すのもおすすめといえるピヨ。
看護の仕事とはまったく違うから、これまで看護師をしてきて違う世界にも興味がある状態ならいいと思うよ。
- 男性看護師の比率が高い職場は病棟。介護系なら介護老人保健施設となる
- クリニックや医院で男性看護師が採用されるのは難しいことが多い
- 診療科を問わず病棟で働く男性看護師は多いので、病棟を目指した転職活動はやりやすい
- 手術室では男性看護師を求められることが多い
- 病棟はどこでも男性看護師は必要とされるが、精神科病棟は特に必要とされることが多い
- 看護師以外の職種として、治験業界を目指すという手もある
男性看護師が転職先に迷ったらどうする?
男性看護師の比率が高いところを狙うのがおすすめ
ここまで男性看護師の転職先としては、病棟もしくは手術室を採用してもらいやすいという理由でおすすめしてきたんだよね。
でも、特に明確に希望する診療科がないという場合もあると思うし、単純に職場環境が良いところを求めているという場合もあると思うんだよ。
そんなときは、求人を絞り込む基準として男性比率が高いところを狙うと良いよ。
男性比率が高いかどうかの目安としては、10人に1人程度の男性がいるかどうかで考えると良いよ。というか、10人に1人も男性看護師がいるところは男性看護師がかなり多いほうになるから、それに近いかどうかで考えるといいね。
男性看護師の比率がわからない場合は、事前に病院見学に行こう
男性比率が高いところを狙うと言っても、男性比率が高いかどうかがわからない場合もあると思うんだよね。
男性比率がどうなっているか面接時に聞くという手もあるんだけど、より気軽に聞いたり、自分の目で確認したいのであれば病院見学をして直接確かめるのをおすすめするよ。
病院見学をすれば、男性看護師がどこにどのくらいいるのかもわかりやすいし、面接よりも気軽に男性看護師の比率を聞くこともしやすいんだよね。
転職サイトで【男性看護師が多いところ】という条件で求人を探す手もある
病院見学よりも更に手軽に男性看護師の比率を知りたい場合は、看護師専門の転職サイトを利用するという手がおすすめだよ。
転職サイトを利用するメリットはいろいろあるんだけど、その中でも自分に代わって知りたいことを聞いてくれるというメリットがあるんだよね。
つまり、転職サイトを利用して気になる求人がある場合は「この職場の男性看護師の比率はどのくらいですか?」と聞けば、仮に担当者の手元にデータがないとしても、求人先に確認して教えてくれるんだよ。
男性比率以外に気になることがあれば合わせて聞いてみるといいね。例えば、年休取得率や、サービス残業の有無、ボーナスの支給実績などなど、実際に転職を狙うべきかどうかを知るためにも気になることはすべて聞いてみるのをおすすめするよ。
男性看護師の転職事情 最後のまとめ
ここまで男性看護師の転職事情や、実際に転職活動をする場合にどうしたらいいのかを徹底的に解説させてもらったんだピヨな。
基本的には女性が多い業界になるから、転職活動の情報についても女性中心だし、病院側も女性看護師にきてもらうことを前提に女性専用の寮があることとかをアピールしたりしてるんだよね。
というわけで、男性看護師は男性看護師のやり方で転職活動をして、ぜひ納得できる職場への転職を成功させてもらいたいんだよ。あなたの転職が成功して、男子看護師として更に更に活躍することを祈ってるピヨよ~