看護師は入職前に健康診断書を提出する必要がある?

入職前に健康診断書を提出する必要するか悩む看護師

 

「前に転職したときは、入職前に健康診断書を出すように言われたけど…」
「提出書類に健康診断書って書いてあるけど、出さないとダメ?」

 

このように、看護師として転職活動をしている中で健康診断書が必要なのかどうかで迷っている人もいるのではないでしょうか。

 

求人応募の必要書類を見ても、健康診断書が必要とされていたり、いなかったりと様々です。そこで、この記事では看護師が転職をするときに健康診断書はどのような場合に必要とされるのかを解説していきます。

 

看護師は転職時に健康診断を受ける必要がある?

転職時に健康診断書の提出を求められることもあれば、何も言われないこともあります。転職時の健康診断書が必要なのかを説明します。

 

雇入れ時の健康診断は法律上の義務

結論から言うと、転職時の健康診断書は必須となります。これは看護師業界のルールなどではなく、『労働安全衛生規則』でどのような職種であっても義務付けられているものになります。

 

特に正職員として入職する場合は、必ず健康診断を受けて健康診断書を提出する必要があります。パートやアルバイトの場合は、勤務時間が多い場合は必要となり、少ない場合は必要ないなど働き方により対応はわかれます。
*入職前の健康診断を受けていない場合でも、3ヶ月を経過しない期間内に健康診断を受け、その診断書を提出できる場合は必要ないとされる場合もあります。

 

しかし、必要とされる場合は、健康診断を受けるのは法律上の義務であることを知っておきましょう。

 

健康診断を受診させる義務は雇い主にある

入職前に、健康診断を受けるのは法律上の義務です。しかし、この『義務』を負うのは入職する看護師ではなく、雇入れをする病院・クリニックの院長です。

 

規則には次のように記載されています。

(雇入時の健康診断)
第43条 事業者は、常時使用する労働者を雇い入れるときは、当該労働者に対し、次の項目について 医師による健康診断を行わなければならない。
*労働安全衛生規則より、赤文字・太字処理を追加の上、転載。

このように、「事業主は…」と書かれています。事業主は、病院やクリニックの場合では多くの場合で、「院長」が該当します。

 

つまり、健康診断を受けるか受けないかを、転職しようとしている看護師があれこれと思い悩むことはありません。

 

求められなければ提出しなくても問題にはならない

健康診断を受ける法律上の義務があったとしても、転職先の病院・クリニックから何も言われないことから健康診断を受けないとしても看護師には責任はありません。

 

このような場合は、わざわざ自分から健康診断書を提出する必要は基本的にはありません。ただし、健康状態に不安があったり、健康診断をしばらく受けていなかったりする場合は、この機会に自主的に健康診断を受けるのをおすすめします。

 

そのため、健康診断を出すかどうかは転職先から求められたかどうかで判断するようにしてください。

 

健康診断書の提出を必須としないところは多い

雇入れの前に健康診断を受けさせるのは、病院・クリニック院長の義務です。

 

しかし、現実には多くのところで雇入れ時の健康診断書の提出や、健康診断の実施を行っていません。特に、個人経営のクリニックではこの傾向が顕著です。入職するために必要なのは、履歴書と看護師免許証(コピー)だけとなるところは多いです。

 

 

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健康診断で問題が見つかったら採用されない?

健康診断書の提出を求められている場合に、健康診断で問題が見つかったら採否に影響するのでしょうか。特に健康状態に多少なりとも、懸念がある場合には気になることでしょう。問題が見つかった場合に、どのような対応をされるのかを説明していきます。

 

健康診断は採用の可否を決めるためのものではない

前提として、健康診断実施は採用の可否を決めるために行うものではありません。あくまでも、雇用する看護師の健康を守るためであり、採用可否を決めるために利用するのは問題です。

 

これは、採用後に健康状態に問題が見つかった場合でも同様です。健康状態に問題が見つかったとしても、看護師として働くことに問題がないのであれば採用を取消すのは違法性が生じる可能性もあります。

 

重篤な問題が見つかったら不採用になる可能性もある

健康診断で重篤な問題がみつかり、看護師としての就労も難しい状態と判明した場合は採用取消しをされる可能性もあります。

 

健康診断が、採用の可否を決めるためのものではないとしても、さすがに働くことに支障が出るレベルとなると話は別とされる可能性が高いです。

 

とはいえ、看護師として働くことに疑問が生じるほどの問題であれば、健康診断で見つかったことを喜ぶべきかもしれません。健康診断を実施しない病院やクリニックに転職していたら、そのまま勤務をして取り返しのつかないことになっていた可能性もあるからです。

 

看護師が入職前に受ける健康診断の内容は?

健康診断書の提出は必須となっているが、どのような内容の健康診断を受ければよいかわからない場合もあるでしょう。そこで、最後に看護師が入職前に受ける健康診断の内容を説明していきます。健康診断の手配を自分で行う場合の参考にしてください。

 

全11項目の検査項目がある

必要とされる検査項目は、次の全11項目になります。

  1. 既往歴および業務歴の調査
  2. 自覚症状および他覚症状の有無の検査
  3. 身長・体重・腹囲の測定、視力および聴力の検査
  4. 胸部エックス線検査
  5. 血圧の測定
  6. 貧血検査
  7. 肝機能検査
  8. 血中脂質検査
  9. 血糖検査
  10. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の)
  11. 心電図検査

健康診断の手配を自分で行う際は、上記11項目を満たすようにしてください。いずれも、省略することはできないことに注意しましょう。

まとめ

この記事では、看護師転職時の入職前に健康診断書を提出する必要があるのかどうかを解説してきました。基本的には、入職時には健康診断書の提出が必要です。しかし、法律上の問題はさておき、現実には健康診断書の提出まで求められないことも多いです。

 

転職先の病院・クリニックから健康診断書の提出を求められた場合は、病院・クリニック側も法律の義務を守っているだけとなるため、素直に健康診断を受けるようにしてください。健康状態に問題があるかどうかを調べるよい機会にもなります。自分で手配をする場合は、少し面倒にも感じると思いますが健康診断書を提出して、滞りなく入職できるように手配をすすめるようにしましょう。