看護師から保健師への転職は難しい?
看護師として働きながらも、実は保健師の資格も持っていて将来的な保健師への転職を狙っている人は案外多いんだよ。
でも、看護師として働いているだけだと保健師業界は未知の世界で、そもそも看護師からの転職でどうなるのか?そもそも転職って簡単にできるのか?など悩んじゃうこともあるんだよね。
ってことで、今回は看護師から保健師への転職について徹底解説しちゃうピヨ!
看護師から保健師への転職って実際どうなの?
保健師自体の求人の少なさが最大のデメリット
看護師から保健師に転職したい人にとって、最初に立ちはだかる壁が求人が少ないということ…
参考までに看護師、准看護師との求人数の比較をしてみると次のような結果になっているんだよ。
准看護師求人数 ⇒ 17,324件
保健師求人数 ⇒ 759件
*求人数は本ページ制作時点のマイナビ看護師の公開求人を参照しています。
ご覧のとおり、2万を超える求人がある看護師と比較すると、1,000件にも満たない求人数というとてつもない差がある状態になっているんだよね。
多くの保健師が働く行政保健師に関しては、自治体が募集するものだから上記の求人数には含まれていないんだけど、仮に行政保健師の求人を含んだとしてもそんなに増える訳じゃないんだよね。
つまり、看護師から保健師への転職活動は決して楽じゃないし、場合によっては転職先が見つからない可能性もあるってことを理解しておく必要があるってことピヨ。
夜勤がなくなるのは大きなメリット
看護師から保健師に転職するのに大きな壁になるのが、求人数の少なさなんだけど、その壁を越えて転職を成功させれば保健師には夜勤がないという、大きなメリットがあるんだよ。
看護師の仕事は単純にきついというのは事実なんだけど、その大変さを倍増させるのが病棟勤務時の夜勤になるんだよね。
保健師の仕事は基本的に夜勤がないから、この点は看護師の仕事と比較して羨ましいと思う人が多いと思うんだよ。
ただし、夜勤がなくなるのが保健師になるメリットとは言っても、看護師のままでも夜勤なしの求人は意外とあるから、「保健師になりたい!」じゃなくて「夜勤なしがいい!!」が転職動機という場合は看護師のままで夜勤なしの求人を探したほうが良いと思うピヨ。
給料はあまり変わらない
夜勤がないという大きなメリットがある保健師なんだけど、給料という部分では看護師と変わらないか、むしろ夜勤手当がないことで低くなっちゃう場合も多いんだよ。
看護師から保健師への転職で、給料を大幅にアップさせるのは基本的に厳しいと考えたほうがいいってことだね。
大企業の産業保健師になれた場合は、大企業だけあってかなり高い給料が期待できるけど、こういった求人は滅多に出ないし、基本的には例外と考えたほうがいいピヨな。
保健師になると事務仕事が増える
看護師と保健師は、そもそもの仕事内容が違うんだけど、その中でも大きな違いとなるのが保健師は事務仕事が多くなるということなんだよ。
保健師はデスクワークをする時間が比較的長くて、資料作りに始まって、各種書類作成、メール対応などで座ったままの仕事になることが多いんだよね。
事務仕事が多くなるのは考え方によっては体への負担は少なくなるんだけど、次から次へ押し寄せる書類仕事を処理していくのも簡単なことじゃないから気楽に考えすぎない方がいいよ。
保健師は看護師よりも人間関係が複雑なことが多い
看護師の仕事で人間関係と言っても、基本的に接することになるのは同僚の看護師と、患者くらいでそこに医師が加わるくらいなんだよね。
でも… 保健師はとにかく関係各所の色々なところで人間関係を築く必要があって、そこでの気苦労が多くて消耗しちゃう保健師も多いのが現実なんだよ。
看護師であれば日常的に仕事をするのは、基本的には同じチームの人が大半で、部署や科が違う人と絡むことは多くないんだよね。保健師の場合は、例えば役所で仕事をする場合は上司がいて、関係部署との調整があって、担当する地区の人や関係団体との絡みも多くて、四方八方に人間関係がついてまわるんだよ。
看護師で人間関係に苦戦している場合は、保健師になると更に大変になるかもしれないってことは知っておく必要があるね。
- 保健師求人は少ないので、看護師から保健師になりたくても転職活動が難しいという問題がある
- 保健師は夜勤がないのが大きなメリット。ただし、看護師のままでも夜勤なしの求人は意外とある
- 給料はあまり変わらないか、夜勤手当がもらえないため下がることもある
- 看護師よりも事務仕事が多くデスクワークをすることが増える
- 保健師は看護師よりも接する関係者が多く、人間関係が多方面に広がる
ピヨ
看護師専門の転職サイトでも保健師求人はあるからおすすめのところを教えておくピヨ
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看護師から保健師への転職に適した職場はどこ?
行政保健師は募集があるとは限らず、あっても倍率が厳しく狭き門
看護師から保健師への転職を考えて、そのときに行政保健師の募集が出ているのであれば、ぜひチャレンジしてみることをおすすめするよ。
行政保健士は、保健師が保健師として輝ける職場だし、何といっても公務員だから安定感は抜群なんだよね。
でも、現実問題として行政保健師は募集をいつでもしている訳じゃないし、募集が出たとしても採用枠は少なくて、そこに多くの保健師への転職希望者が殺到するから転職を成功させるのはかなり難しいのが現実なんだよ。
というわけで、行政保健師の仕事自体はおすすめできるけど、転職できる可能性が高いとは言えないからおすすめはできないっていうのが結論になるんだよね。
当たり前だけど行政保健師になりたい!!という強い思いがあるのなら、迷わず行政保健師を目指して勉強して、採用試験を突破するのを目指して欲しいピヨ。
看護師からの転職なら産業保健師を狙うのがおすすめ
産業保健師は、簡単に言えば企業専属の保健師で、企業に勤める従業員の健康管理、相談に対応するのが仕事になるんだよ。
産業保健師も求人が多いとは言えないけど、それでも行政保健師に比べれば募集は多めだし、東京や大阪などの大都市なら大手企業の産業保健師求人が出ていることもあるんだよね。
産業保健師の求人は主に2種類あって、次のような形になっているんだよ。
②契約先企業に派遣される保健師を募集 ⇒ 契約先の様々な企業に出向き保健師として勤務する
上記のように、特定の企業に入社して保健師として専属で働く場合と、色々な企業に派遣される保健師として派遣元企業に入社する場合の2種類の求人があるんだよね。
安定した働き方ができるのは①の産業保健師だと思うけど、一つの企業に縛られないで色々な環境で働きたい場合は②の産業保健師が良いかもしれないよ。
保健師への転職にこだわるのなら、求人があれば職場の種類を問わず応募してもOK
行政保健師も産業保健師もどちらの求人もない… というケースも当然あるんだよ。特に地方の街ではこういったケースが多いと思うんだよね。
そんな状況でも保健師として働きたいなら、求人を探す場所を健診センター、訪問看護ステーション、老人ホームなどにも広げて保健師として求人があるところに応募するといいよ。
ただし… こういった職場は、必ずしも保健師に対して保健師としての仕事だけを求めている訳じゃなくて、保健師に対して看護師や介護士としての仕事も要求してくるようなことも多いんだよね。
純粋に保健師としての仕事だけをしたい場合は、抵抗があるかもしれないけど、それでも多少なりとも保健師としての仕事もあるはずだし、保健師としての転職に行き詰ったときはこういった職場への転職も検討してみることをおすすめするよ
- 行政保健師は職場自体はおすすめできるが、募集は少なく転職するのは難しい。覚悟を持って行政保健師を目指せる人にはおすすめできる
- 産業保健師も求人が多いとは言えないが、大都市であれば行政保健師よりも転職を狙いやすくおすすめできる
- 産業保健師への転職も難しい場合は、健診センター・訪問看護ステーションなど職場の幅を広げて求人探しをすると良い
- ただし、行政・産業保健師以外の職場では保健師よりも看護師としての仕事を求められることが多い点に注意が必要
ピヨ
パン子
ピヨ
最後のまとめ
ここまで看護師から保健師への転職について色々な角度から解説をしてきたんだピヨな。
最後まで読んでもらえたらわかるとおり、看護師から保健師への転職は簡単なことではなくて、転職活動でそれなりに苦労することが多いと考えてもらったほうがいいんだよね。
もし、看護師から保健師に転職したい理由が「夜勤が嫌だ」というものであれば、無理に保健師への転職を狙うんじゃなくて、看護師として夜勤がない職場への転職を目指すのをおすすめするよ。できれば保健師を目指すのであれば、保健師になりたい明確な理由があったほうが転職活動も頑張れるし、転職した後の働き方も充実したものになると思うんだよね。
このページが看護師から保健師への転職で悩んでいる人のお役に立てば幸いピヨ。もし、保健師への転職を決断したのなら成功することを祈ってるピヨよー!!