保健師の転職を徹底解説します!!
看護師の転職情報はたくさんあるんだけど、それに比べると保健師の転職情報は少なめなのが現実なんだよね。このページをみているあなたも「保健師 転職」とか色々なキーワードで検索して、保健師の自分がどうやって転職するのが良いのか調べているんだと思うんだよね。
というわけで、今回は【保健師の転職】だけをテーマにして、解説していくよ。
☑保健師が転職できる職場候補
☑保健師の転職事情は本当のところどうなのか
☑保健師求人が見つからない場合にすること
☑保健師が【保健師】として、働くための取り組みをする病院の紹介
保健師として、実際に転職をしようと考えている人に見てもらえたら転職活動の幅が広がるように説明していくよ。転職を迷っているという場合でも、将来必ず役立つはずだから最後までチェックしてもらえたら嬉しいピヨー
保健師として転職したい職場を決めよう
パン子
ピヨ
パン子
ピヨ
公務員として安定して働ける【行政保健師】
一般的に保健師と言えば行政保健師と言ってもいいくらい、保健師にとっては一般的な職業になるんだピヨな。
とはいえ、行政保健師は県や市町村などの自治体が、保健師に空きがある場合に募集するもので、毎年募集がある訳じゃないし、募集があったとしても採用試験はそれなりに難しいものになっているんだよね。
特に採用試験に関しては、国語や数学や時事の問題なんかもあって、学生生活から遠ざかっている場合は事前の勉強もかなり大変になるんだよ。参考までにどんな試験内容なのかを紹介しておくピヨよ。
試験科目 | 試験内容 |
教養試験 |
公務員として必要な一般的知識及び知能について問われる試験科目。大学卒業程度の能力があるかを測る目的、択一式で行われる。
【出題分野】時事、社会・人文、自然に関する一般知識並び |
職場適応性検査 | 職場への適応できるかどうか、仕事や人間関係などの適正を確認する検査が行われる。 |
論文試験 | 試験当日に発表される課題を元に論文執筆をして、大学卒業程度の知識、構成力、表現力などがあるかどうかを確認される。 |
専門試験(論述式) |
保健師に必要な知識を持っているかどうかを確認する。
【出題分野】公衆衛生看護学、疫学、保健統計学、保健医療 |
<行政保健師採用 2次試験の内容例>
試験科目 | 試験内容 |
口述試験 | 面接で行われる。配点がかなり高めなので合否への影響が大きい。 |
*上記試験内容は、田原本町職員採用試験案内を参考にして制作しています。
こんな感じで、行政保健師になろうと思うと、基礎学力をあげるための勉強も必要になるし、少ない募集枠を巡って2次試験まで突破しないといけないようになっているんだよ。
行政保健師への転職は簡単ではないけど、転職成功すれば公務員として安定した収入を得られるし、仕事内容も保健師としての仕事を全うできるから、保健師として生涯安定してやっていきたいという人にはおすすめできる転職先になるね。
- 県や市町村は常に行政保健師の募集をしている訳ではない
- 募集があったとしても試験内容はそれなりに難しく簡単ではない
- 行政保健師への転職が成功すれば、公務員として安定した立場で純粋な保健師としての仕事ができる
大企業勤務も可能?【産業保健師】
【産業保健師】は【会社勤務の保健師】ということになるピヨな。
仕事内容としては、その企業で働く従業員の健康管理が仕事になるんだよ。簡単に言えば、会社内の保健室で働いて従業員からの健康相談や、体調不良時の措置などを担当することになるんだよね。
そして、産業保健師として大事な仕事の一つとなるのがストレスチェックの実施になるんだよ。ストレスチェックは従業員50人以上の会社では1年に1回の実施と労働基準監督署への報告が義務付けられているんだよね。
ストレスチェックは基本的には調査票という形で書面で実施されるんだけど、それを回収して調査結果から面接指導が必要かどうかを判断したりってことをしたりするんだよ。
基本的に産業保健師がいる企業というのは、大きめの企業になるから、大企業勤務の保健師になるとそれなりの高年収も期待できるんだよね。
ただし、その企業に直接雇用されるんじゃなくて、派遣されるような形で働く産業保健師もいてその場合は高年収はあまり期待できないってことになるピヨ。
- 【産業保健師】は【会社勤務の保健師】で、従業員の健康管理が仕事になる
- 産業保健師はストレスチェックを担当することもある
- 大企業の産業保健師になれれば高年収も期待できる
- 企業に直接雇用されない(派遣されるような形)産業保健師の場合は年収は普通程度
意外と給料が高い治験業界
保健師が活躍できる現場として、見逃されがちなのが治験業界になるんだよね。
治験業界で、保健師が活躍できる職種としては以下の二つがあるよ。
・治験コーディネーター(CRC)
・臨床開発モニター(CRA)
治験コーディネーター(CRC)は、治験実施をサポートする仕事で、治験を実施する医師と、治験を受ける被験者をサポートして治験がスムーズに進行するように管理するのが仕事になるんだよ。
臨床開発モニター(CRA)は、治験進行をモニタリングして、治験進行に何か問題はないかをチェックするのが仕事になるんだよ。
どちらの仕事も転職当初は、収入もそんなに高くないんだけど、経験を積んで役職者になればかなりの高収入を期待できる仕事でもあるんだよ。
ただし、治験業界で働く場合は、【保健師の知識や経験】を活かして働くだけであって、【保健師の仕事】をする訳じゃないから保健師として仕事をしたいという場合は、おすすめできる仕事じゃないってことになるピヨ。
- 治験業界には保健師が転職できる職業として、治験コーディネーター(CRC)と臨床開発モニター(CRA)という2つの職種がある
- 経験を積めば高収入も期待できる
- 治験業界で保健師の仕事ができる訳でない。あくまでも保健師の知識と経験を活かして働くだけ
健診センターで働く
健診センターと言えば、看護師による採血や血圧測定が思い浮かぶかもしれないけど、保健師も保健指導で活躍できる職場でもあるんだよ。
健診センターによっては、看護師ではなく保健師を中心に採用して運営しているところもあったりするくらいで、保健師の需要は高めなんだよね。
ただし… 保健師が保健師として保健指導や相談の業務だけを集中してできる訳じゃなくて、採血などの看護師としての仕事も行うことが多いんだよ。
つまり、健診センターでは【保健師+看護師】として仕事をする感じになるってことだね。
激務と言える職場ではないんだけど、収入的にはあまり期待できなくて高くても年収400万円くらいで、低いと年収200万円台ってこともあったりする点には注意が必要ピヨな。
- 健診センターによっては保健師を中心に募集して、保健師を中心として運営されているところもある
- 保健師としての保健指導や相談対応を行う
- 採血や血圧測定などの看護師業務も行うことが多い
- 収入はあまり高くない
介護施設で働く
意外と保健師が活躍できる職場が介護施設になるんだピヨ。
介護施設の利用者は高齢者になる訳だから、保健師が保健師として一番活躍できる健康に関する相談対応や指導が必要な人がたくさんいる業界になるんだよ。
介護施設内で、健康講座を企画して実施したりする施設もあるんだピヨ。
保健師の求人がある介護施設としては…
・訪問看護ステーション
・有料、特別養護老人ホーム
・デイサービス
こんな感じで、色々な特色を持った介護施設が保健師を求めていたりするんだよ。
デメリットとしては、収入がそこまで高くないことと、施設によっては看護師の仕事や、介護士の仕事も兼ねたりすることもある点になるね。
- 介護施設には、保健師による保健指導・相談を求めている人が多くいる
- 収入はそこまで高くない
- 看護師や介護士の仕事を兼ねることもある
パン子
ピヨ
パン子
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保健師の転職活動の現実についても、もう少し詳しく解説していくピヨよ
保健師の転職事情はどうなの?
保健師の求人は少なくて転職活動は楽じゃない
ここまで保健師が活躍できる職場を色々紹介してきたんだけど、実際に保健師が転職活動をしても希望通りのところにすんなりと転職が決まることは少ないんだよね。
なぜかと言えば、単純な話で保健師の求人は少ないから。
保健師の求人を看護師などと比べてみると次のようになっているんだよ。
准看護師求人数 ⇒ 17,324件
保健師求人数 ⇒ 759件
*求人数は本ページ制作時点のマイナビ看護師の公開求人を参照しています。
看護師求人の26,000件に対して、保健師求人は759件…
見てのとおり、看護師と保健師の求人数には圧倒的な差があって、看護師の転職活動と比較すると保健師の転職活動は難しいのが現実なんだピヨ。
現実問題として、保健師全体の7割程度は行政保健師になり公務員として働いている状態で、民間の保健師の求人は少ない状態になっているんだよね。
保健師の転職先候補として、色々なところを紹介してきたけど、実際のところは保健師の求人は少ないということを認識した上で、転職活動をしていく必要があるってことピヨ。
- 保健師の求人数は、看護師と比較すると圧倒的に少ない
- 保健師が活躍できる職場は色々あるが、求人自体は少ないのが現実
- 保健師として転職活動をするのなら、求人辞退が少ない現実を理解して取り組むことが大事
ピヨ
看護師だけじゃなくて保健師の求人も揃ってるから、転職活動の第一歩としておすすめのところを紹介するピヨ
ここまでピヨの長ったらしい話を読んだあなたに向けて、おすすめの転職サイトを2つ教えちゃうよ! 看護師の転職サイトにも色々あるけど、今回紹介するのは求人数が多くて対応している地域も多いところ!准看護師・助産師の求人にも対応! 完全無料で利用できる!
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保健師求人が見つからない場合はどうする?
良い求人がすぐに見つかるとは思わないようにする
保健師の転職活動が厳しいのは事実なんだけど、その中で保健師の転職活動をどうしたらいいのかを説明していくよ。
まず、転職活動を開始してすぐに希望通りの求人が見つかるとは考えないようにして欲しいんだよね。
退職してから転職活動をしたりすると、早く転職を決めないといけないって気持ちになっちゃって妥協して転職先を決めてしまいかねないんだよ。だから、保健師として転職活動をするのならある程度は余裕を持ってする必要があって、できれば今の職場で働きながら自分が希望する求人が出てくるのを待つというのをおすすめするよ。
新しく出る求人をすぐにチェックできるようにする
保健師の求人は少なめとは言っても、新しい求人が出るときというのは必ずあるんだよね。
大事なことは、新しい保健師の求人が出たときに他の転職希望者よりも早く求人申込をして、面接を受けちゃうことなんだよ。
というわけで、保健師として転職活動をするときは、まずは看護師専門の転職サイトに登録することをおすすめするピヨ。看護師専門とは言っても保健師の求人もあるし、担当者に次のように言うんだよ。
これを伝えておけば、新しい保健師求人が出たときにHPで公開される前に教えてもらえる場合もあるし、誰よりも早く保健師の求人情報をゲットすることができるんだピヨ!!
もちろん、転職サイトだけじゃなくてハローワークの求人情報もマメにチェックして、新しい保健師求人が出ていないかチェックするようにしておくと更に効果的だよ。
看護師として働きつつ保健師の転職活動を続けることも検討する
何度も説明したとおり、自分の希望する保健師求人がいつ出るかはわからないんだよね。
だからこそ、保健師の転職活動は在職したまますることをおすすめするんだけど、今現在が無職という場合は取りあえず看護師として働いてみて、看護師として働きながら保健師としての転職活動をするのも検討してみるといいよ。
例えば、行政保健師は希望する自治体の保健師募集がいつ出るかはわからないし、そのいつ出るかわからない募集を待ち続けるのは現実的じゃないんだよね。言い方は悪いけど妥協した職場でも保健師としての求人があれば、そこに転職を決めてのんびりと行政保健師になる方法を模索してもいいし、妥協しても保健師求人がない場合は看護師として働いて、将来的な保健師転職に備えるんだよ。
- 自分の希望する保健師求人がすぐに見つかると思わないようにする
- できれば在職したまま転職活動をする
- 新しく出る保健師求人の情報をすぐに得られるように、看護師専門の転職サイトに登録して担当者に新しい保健師求人が出たとき、すぐに教えてもらえるよう依頼しておく
- ハローワークの求人もマメにチェックして、新しい保健師求人が出るのを見逃さないようにすると良い
- 看護師として働きながら、将来的な保健師転職を見据えてじっくりと転職活動をすることも検討する
保健師が【保健師】として働く取り組みをしている病院もある
ピヨ
でも、全国には数は少ないけど保健師が保健師として活躍することができる病院もあるんだピヨ
というわけで、最後に保健師が活躍できる職場作りを推進している成仁病院を紹介するピヨよ
成仁病院は医療現場でも積極的に保健師を雇用している
総合病院でも保健師の求人はあったりするんだけど、その働き方の実態は実質的には看護師としての労働を求められることが多いんだよね。
でも、今回紹介する東京にある成仁病院は保健師が保健師として活躍できる環境を作り出しているんだよ。
成仁病院では、独自に【臨床保健師】という名称で、他病院では行われていないような保健師の働き方を推進しているんだよね。
成仁病院の臨床保健師は、これまで医師が行うものとされてきた業務を保健師に任せる形で、保健師の活躍する領域を広げようとしています。
具体的には、以下のような形で医師の業務を保健師に分担させる取り組みが実施されています。
・医療を進める仕切り ⇒ 保健師が担当する
・患者の処遇決定 ⇒ 保健師が担当する
更に、看護師が担当することが多い診療補助も保健師が担当したりします。
成仁病院では、臨床保健師という形で保健師を活躍させて、主治医ではなく主治保健師が様々な業務にあたっているんだよ。
臨床保健師は、入院可否などの患者の処遇決定をするし、治療計画を主導して立案することになっていて、看護師とは完全に別の職種として確立されているんだよね。
成仁病院のような取り組みはまだまだ一般的ではないかもしれないけど、こういう取り組みをきっかけに保健師が活躍する場所が増えることを期待しところピヨな。
パン子
これで私も保健師として転職していこうかなって気になりましたよ
ピヨ
まあ、何回も説明したとおり、保健師の転職活動は焦り過ぎないようにのんびりと、じっくりしていくことが必要ってことを忘れるんじゃないピヨよ!!
最後のまとめ
というわけで、保健師の転職について良いことも、悪いことも説明させてもらったけどどうだったかなピヨ?
保健師の転職活動はどうしても看護師よりは大変な面があるんだけど、看護師とはまた違ったやりがいがある職業だし、看護師と違って夜勤なしという場合が多くて体への負担が少ないという嬉しい面もある職業でもあるんだよね。
保健師としてのメリットを最大限に活かせる職場は、人によって違うと思うけど、最初から最後まで読んでもらえれば保健師の活躍する場は意外と広いってことがわかってもらえたと思うんだよね。
このページを読んで、保健師としてどういった方向性を目指すのかを決めて、転職活動を焦らずじっくりと始めてもらえれば幸いピヨ。保健師としての転職が成功することを祈ってるピヨ~