看護師の退職金の平均額は?計算方法は?などの疑問を解消しよう!!
看護師を退職した後に、ある程度まとまったお金として入ってくるのが退職金!!
転職活動をしようする場合は、失業保険をもらうことは出来るんだけど失業保険は自己都合退職だともらえるまで3ヶ月もかかるし、金額も多い訳ではないんだよね。そこで期待しちゃうのが退職金というわけだね。
でも、実際のところ退職金っていくら入ってくるのか今一つ把握し辛いし、そもそももらえるどうかの基準を知らないって看護師も多いんだよね。
そこで、今回は看護師は退職金をどの程度もらえるのか、もらえるかどうかの基準などの退職金にまつわる疑問を徹底解説していくピヨよ!!
看護師が退職金でもらえる金額
実際にもらえる退職金の金額の平均額を勤続年数別に紹介
看護師が退職するときの楽しみの一つでもある退職金なんだけど、実は期待したほどもらえないってことが多いんだよね。特に勤続数年とかだと、100万円にも届かないってことがほとんどなんだよ。
勤続年数別の退職金の平均額などを紹介するから、チェックしてみるんだピヨ。
勤続年数 | 退職金の下限、上限の目安 | 退職金の平均金額 |
---|---|---|
3年 | 12~70万円 | 40万円 |
4年 | 20~90万円 | 50万円 |
5年 | 50~100万円 | 70万円 |
10年 | 120~300万円 | 205万円 |
*退職金の金額が0円の場合は集計に含まれません。 また、あくまでも目安の金額となるため病院によっては下限を下回る場合、逆に上限を上回る場合もあります。
上の表をみてもらえばわかるとおり、看護師の退職金は5年以内で退職した場合だと数十万円程度になることが多いってことになるんだよね。
正直なところ、退職後に大きな買い物をしたいとか、仕事をしないでしばらくフラフラするというには物足りない金額になっちゃうってことピヨ。
ちなみに、国公立の病院に定年まで勤めた場合は、2000万円くらいの退職金になることもあるみたい。だけど、民間の病院だと定年まで勤めたとしてもそこまでいくことは、ほとんど無いと考えたほうがいいよ。
退職金の計算方法は?
退職金の平均的な金額はわかってもらえたと思うんだけど、どういう計算をして出された金額なのかを説明しておくよ。
退職金の計算方法は色々あるんだけど、今回は代表的な退職金の計算方法を紹介していくからね。病院によって計算方法は違う可能性があるから、その点はご了承くださいピヨ。
check➡自己都合退職の場合は上記で求められた金額の80%くらいになるなど、病院都合や定年退職の場合よりも低くなることが多いです。
支給率というのは、退職金をどのくらい支給するのかを計算するための数字で、勤続年数によって決まってるんだよ。
この支給率がどうなっているかは、病院によってマチマチなんだけど、以下の表のような感じになっているから参考にしてみてね。
勤続年数 | 支給率 |
---|---|
3年 | 1.5 |
4年 | 2.0 |
5年 | 2.5 |
6年 | 3.0 |
7年 | 3.5 |
8年 | 4.0 |
9年 | 4.5 |
10年 | 5.5 |
この表を元に勤続5年の看護師が退職した場合の退職金を計算してみるよ。
上の表を見ると勤続年数5年の支給率は2.5になっているから、基本給が25万円とした場合は次のように計算するんだよ。
基本給25万円 × 2.5 = 62.5万円
そして、自己都合退職の場合は退職金が減っちゃうことが多いんだけど、今回は80%もらえると仮定して計算してみるよ。
62.5万円 × 80%(自己都合退職なので減額) = 退職金50万円
ということで、勤続5年で基本給25万円の看護師がもらえる退職金は50万円ということになるんだね。
自分の退職金の計算方法を知る方法は?
先ほど紹介した退職金の計算方法は、退職金の計算方法として代表的なものを紹介したものになるんだよね。
実際の退職金の計算方法は病院やクリニックによって違う可能性があるってことになるんだよ。
自分の退職金の計算方法を知りたい場合は、総務部などの担当部署に聞くのが一番早いけど、聞きづらい場合は就業規則をチェックしてみよう。
就業規則に退職金の計算方法が書かれている場合もあるし、書かれていない場合は就業規則とは別に【退職金規定】などに書かれている場合もあるから、その場合は退職金規定をチェックすると自分が勤める病院の退職金の計算方法がわかるよ。
看護師の退職金って安くない?
ここまで見てきて、看護師は一般的には高めの給料をもらっているはずなのに、退職金が意外と低いんじゃない?って思った人もいると思うんだよね。
実際のところ平均して30万円を超える給料をもらっているにしては、退職金は低めになっているんだよ。
その原因は… 基本給を元に退職金を計算することが多いから。
看護師の給料が高めとは言っても、それは夜勤をして夜勤手当を込にした場合の話なんだよね。そして、その夜勤手当は退職金には一切反映されないってことになるんだピヨ。
看護師の給料は夜勤手当を含めれば簡単に30万円を超えるけど、基本給だけなら20万円台という場合がほとんどなんだよ。
ってことで、退職金は基本給を元に計算されるから、もらっている給料の割には看護師の退職金は高くなり辛いという訳なんだね。
●看護師の退職金は5年以内に辞めた場合だと、数十万円程度が平均的な金額になる
●退職金の計算方法として代表的なものは、【基本給×支給率】となっていて支給率は勤続年数が長くなるほど高くなる
●自己都合退職の場合は、退職金が少し減ることが多い
●退職金は、夜勤手当などを含めた給料総額ではなく基本給を基準とすることが多いため、看護師とは言っても多くはもらえない
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看護師が退職金をもらえないケースを知っておこう
看護師を退職したから言っても、必ず退職金をもらえる訳じゃないことは知っておく必要があるんだよね。
看護師の働く病院はある程度の規模であれば、退職金規定があることが多くて一般的な職場よりは退職金をもらえることが多いんだけど、全ての看護師が退職金をもらえる訳じゃないんだよ。
というわけで、パン子みたいにもらえると思い込んでて、もらえないとなると悲惨だから自分が退職金をもらえるのかどうかをチェックするピヨ!!
入職して3年未満で退職する場合はもらえないことが多い
退職金がもらえるかどうかの分かれ目になる一つ目が、勤続年数になるんだよ。
実は退職金をもらうためには、全ての病院が一定の勤続年数以上を条件としていると考えたほうがいいんだよね。
そして、多くの病院が採用している退職金をもらうのに必要な勤続年数が3年になるんだピヨ。
退職金をもらうのに必要な勤続年数は、病院によって違うこともあって、中にはパン子みたいに勤続2年から退職金をもらえるってところもあるんだよ。
基本的には次のいずれかの勤続年数になると思っていいよ。
<退職金をもらえる条件となる勤続年数のパターン>
・勤続2年
・勤続3年←一番多い
・勤続5年
ちなみに、この年数は就業規則に書いてあるから、一度チェックするんだピヨよ。
個人経営のクリニックや医院ではもらえないことも多い
そして、看護師の中にはそもそもいくら働いても退職金はもらえないって人もいるんだよ。
それは、病院勤務ではなくクリニックや医院などの小規模な職場で働いている看護師。
クリニックや医院は、個人経営のところも多くて退職金制度とかをわざわざ用意していないところが多いんだピヨ。
退職金制度が無い場合は、いくら長年働いたとしても、例え定年まで働いたとしても退職金はもらえない!! ということになるんだよね。
退職金制度があるかどうかを確認するには… 就業規則をチェックするんだピヨ!!
就業規則に退職金制度のことが書いてあって、自分が条件を満たしているのなら退職金をもらう権利があるってことになるね。
でも、クリニックなどでは就業規則すら無いってケースもあるから注意が必要だよ。
実は就業規則は全ての事業所で必須とされるものじゃなくて、小規模なところでは就業規則が無くてもOKってことになってるんだよね。
終業規則が無い場合は、退職金はもらえないと考えたほうがいいんだよ…
ただし、終業規則が無くても、退職金の支払いが慣例として完全に定着しているようなケースもあるから、そういう場合はもらえることもあるから、ケースバイケースで考えて欲しいピヨ。
●退職金は多くの病院で勤続3年以上がもらえる条件となっている
●中には勤続2年の短期で退職金をもらえる病院もある
●個人経営のクリニック、医院は退職金制度が無いところも多いだけではなく、そもそも就業規則も無いことがある
●職場に退職金制度が無い場合は、いくら勤続年数が長くても原則として退職金はもらえない
退職金は税金どのくらい引かれるの?
退職金には税金がかからないことが多い
給料にしても、ボーナスにしてももらうと必ず取られるのが税金…
退職金についても、同じように税金は設定されているんだピヨな…
ただし、退職金については余程高額じゃなかったら基本的には、税金がかからないことが多いから安心するといいよ!!
具体的には、もらった退職金が以下の式で求められる金額以下なら税金はゼロでOKってことになるよ。
40万円 × 勤続年数 = 退職金の税金がゼロになる範囲
(例)勤続10年の看護師が退職金をもらう場合は?
40万円 × 10年 = 400万円以内の退職金なら税金はゼロ
800万円 + 70万円 × (勤続年数 - 20年) = 退職金の税金がゼロになる範囲
(例)勤続30年の看護師が退職金をもらう場合は?
800万円 + 70万円 × (30年-20年)= 1500万円以内の退職金なら税金ゼロ
例えば、勤続10年の看護師の退職金の平均は最初に紹介したとおり205万円になるんだけど、退職金の税金がゼロになる範囲は400万円以内になっているから、平均程度の退職金をもらうだけなら余裕で退職金は課税されないってことになるんだよね。
ただし、税金ゼロにするためには書類提出が必須になります
注意が必要な点として、さっき説明した税金ゼロにするためには【退職所得の受給に関する申告書(退職所得申告書)】という書類の提出が必要になるってことを覚えておく必要があるよ。
ただし、難しく考える必要は無くて、この書類は病院側が用意して看護師に書いてもらって、病院に提出するものになるんだピヨ。だから、普通は何も言わなくても病院側が用意くれて、言われた通りに書いて渡せばOKってことになるんだよ。
でも、退職金の支払いをしたことが無いとか、事務の人の経験不足とか、うっかりミスとかもあり得るから頭の片隅に置いておくといいね。
仮に、この書類を出してないとなると、退職金の20%程度を税金で持っていかれちゃうから大変な出費になっちゃうよ。もし、退職金から税金を引かれていた場合は、次で説明する確定申告をすることで払った税金を取戻すことも出来るけど、ちょっと面倒になっちゃうね。
確定申告する必要がある場合、ない場合がある?
退職金をもらったことによる確定申告は基本的には必要ないよ。
ただし、さっき説明した【退職所得の受給に関する申告書(退職所得申告書)】を提出していない場合は、退職金から税金が引かれちゃうから確定申告をして引かれた税金を取戻す必要が出てくるんだピヨ。
それから、退職金とは関係無しに年度途中で退職して、年度内(12/31まで)に再就職していない場合は、税金の還付を受けることが出来る場合がほとんどだから、やはり確定申告は必要ってことになるんだよ。
年度内に退職して、再就職していないということは年末調整を誰もしてくれないことになるから、これを自分で確定申告という形でやるってことになる訳なんだピヨ。
退職金から保険料は引かれません
ちなみに、退職金から保険料は引かれないから安心していいよ。
というわけで、退職金からは税金だけじゃなくて保険料も引かれないという人が大多数になるから、もらった退職金はほとんどが手元に残るってことになるんだピヨ。
●看護師として平均的な退職金の金額であれば、ほとんどの場合で税金の支払いは必要ない
●退職所得の受給に関する申告書(退職所得申告書)を病院に提出する必要がある
●仮に退職所得の受給に関する申告書(退職所得申告書)を提出していない場合は、自分で確定申告をする必要がある
●退職金とは関係なしに、年度途中で退職して年度内に再就職していない場合は、やはり確定申告をしたほうがいい
●退職金から保険料は引かれない
最後のまとめ
看護師を退職すると決めて、転職活動をするときに大きな力になってくれるのが失業保険と、退職金になるんだけど、失業保険と違って退職金は実際にもらうまではいくらになるのか分かり辛いっていう不透明な部分があるんだよね。
とはいえ、退職金も基本的には病院ごとにルールがあって、そのルールを把握すれば簡単にどのくらいの退職金がもらえるってことが分かってもらえたかなピヨ?
もらえる退職金の金額についても、ある程度の平均額も教えたし、自分がもらう退職金が低いのか高いのかを把握するために参考にしてね。
ってことで、次は退職金をもらってウハウハ… は無理かもしれないけど、もらった退職金を有意義に使って、転職するにしてもリタイアするにしても幸せな生活をしてもらえたら幸いピヨ。