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看護師が夜勤を断る方法を考えよう!
看護師として働いていたら一度は思うこと…
「夜勤やりたくねーーーっ!!」
実際のところ夜勤をしていると体調がおかしくなったり、お肌の調子もいまいちになったりとか、大変なのは夜勤をしているときだけじゃなくて、日常生活にも色々と影響が出てきたりするんだよね。でも、そもそも夜勤を断れるわけがないって考えてることが多いだろうし、泣き寝入り(?)みたいに夜勤を続けるのが普通だと思うんだよ。
というわけで、今回は“看護師の夜勤拒否”について解説していくよ!!
そもそも看護師が夜勤を拒否することはできるの?
夜勤が嫌だからと言っても、全ての看護師が夜勤を断ることが出来る方法というのは無いんだピヨ。
ただし、一定の場合には夜勤を拒否できる場合もあったりするんだよ。
それぞれの状況に応じて夜勤を断ることが出来る場合もあったりするから、次から解説していくところをチェックしていってみてね。
パン子
ピヨ
看護師が夜勤を拒否できるのはどんなとき?
拒否できる場合 その①
妊娠している場合
看護師が夜勤を断ることができる場合の一つ目は、妊娠しているときになるんだピヨ。
これは法律にも次のとおりはっきりと明記されていることになるんだよ。
3.使用者は、妊産婦が請求した場合においては、深夜業をさせてはならない。
上の条文の“使用者”というのは、雇っている側のことで、看護師の場合なら病院やクリニック側になるんだね。
法律には、はっきりと「妊娠した人が請求したら夜勤させたらダメ」と書いてあるということになるんだね。
でも… 残念ながら法律で決まっていることだと言っても、それが通用しない病院だってあるのが現実でもあるんだよね…
実際のところ、妊娠を機に夜勤が出来ないと伝えても、師長などから「人が足りくなるからダメ!!」と言われた人は多いんだよ。
これは師長などの上司が、上で紹介した法律を単純に知らないという場合もあるし、知っていても法律を無視してでも夜勤をさせようとしている場合があるんだピヨ…
こんなときの対応策としては、法律で明記された権利を行使するだけなんだから、無理やり夜勤を拒否するという手段もあるにはあるけど、職場での立場もあるだろうし、強硬策は後回しにして欲しいんだよね。
そこで、産婦人科の医師に診断書(「妊娠中のため夜勤は出来ない」旨等)を書いてもらって、それを提出して夜勤免除をOKしてもらうという手をおすすめするよ。
・妊娠している場合に夜勤拒否できることは法律に明記されている
・それでも夜勤拒否を認めない病院もある
・夜勤拒否を認めてもらえなさそうなときは、産婦人科の医師に「妊娠中は夜勤はダメ」という診断書を書いてもらい、診断書提出と共に夜勤免除を申し出る
拒否できる場合 その②
小学校入学前の子どもがいて、深夜帯に家に大人がいない場合
その①で紹介したとおり、妊娠しているときは夜勤免除をしてもらうことは法律で認められた権利となっているけど、子育て中も夜勤をするのは本当に大変になるんだピヨ…
でも、妊娠中はともかく子育て中の夜勤拒否は無理だと諦めている人も多いと思うんだよね。
実は、子育て中も夜勤拒否をできる場合があるんだよ!!
子育て中の夜勤免除も、以下のように法律に明記されているんだ。
事業主は、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者であって次の各号のいずれにも該当しないものが当該子を養育するために請求した場合においては、午後10時から午前5時までの間において労働させてはならない。ただし、事業の正常な運営を妨げる場合は、この限りでない。
つまり、小学校入学前の子どもがいるのであれば、深夜勤務を拒否することも可能ということになるんだよ。
ただし、小学校入学前の子どもがいる場合の全てが対象になる訳じゃないことに注意する必要があるよ。
具体的には…
①入職してから1年未満はNG
②1週間に1~2日しか働いていないとNG
③深夜に子どもと一緒にいることが出来る、16歳以上の人が家にいる場合はNG
③で多くの人が対象外になってしまうと思うから、もう少し詳しく解説しておくよ。
③は、同居の家族がいて子どもの面倒を見れる場合のことを言っていて、多くの場合では夫(男性看護師なら妻)が該当することになるんだよね。
つまり… 夫が深夜働かないで家にいるなら夜勤拒否は出来ない!!
ということになってしまうんだよ。
これに該当してしまうと、子育て中を理由にした深夜拒否は出来ないことになってしまうから、残念ながら対象外になってしまう人も多いと思うんだけど、シングルマザーとか、夫も看護師という場合はぜひ積極的に利用してみて欲しいんだピヨ!!
・小学校入学前の子どもがいる場合が対象になる
・ただし、同居の家族(16歳以上)で深夜に子どもと一緒にいることが出来る人がいる場合は対象外になる
・多くの場合で深夜勤務をしていない夫がいる場合は対象外になるが、対象になりやすいシングルマザーや夫が深夜勤務ありの看護師という場合は積極的に利用すると良い
ピヨ
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拒否できる場合 その③
日勤限定という約束で入職したのに夜勤を要請されている場合
病院で働くときは、病院と看護師の間で労働契約という形で契約を結んでいるんだピヨ。
つまり、日勤限定で入職したのであれば、「日勤限定で働きます and 働かせます。」という契約をして働いていることになっているはずなんだよね。
基本的には多くの場合で、入職するときに雇用契約書という名称の契約書にサインをしているはずだから、この雇用契約書に記載されているはずの労働時間(始業時刻及び終業時刻)をチェックしてみて欲しいだピヨ。
この労働時間が夜勤する形になっていないのであれば、基本的にはあなたは日勤限定という契約で働いていることになるんだよ。
そして、日勤限定という契約を結んで働いている以上は、契約をしていない夜勤要請を断ることは何の問題もないということになるんだよね。
・日勤限定で働いているのであれば入職時に日勤限定で働くという約束しているかどうか確認する
・雇用契約書の労働時間をチェックして、夜勤をする記載が無ければ日勤限定で働く契約になっている
・日勤限定で働く契約であれば、夜勤を拒否することは問題ない
拒否できる場合 その④
夜勤が原因で体調を崩して、医師の診断書がある場合
妊娠していないし、子育て中でも無いという場合は夜勤を拒否できないのか?というとそうではないんだよ。
夜勤が原因で体調を崩してしまったのであれば、夜勤が原因ということが明確であれば夜勤を拒否することも出来るんだピヨ!!
法律には次のような規定があるんだ。
使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
上の条文がどのようなものか簡単に言うと、看護師を雇っている病院は看護師の身体の安全を確保する義務があるということなんだよ。つまり、夜勤が原因で身体の安全が確保できないような状況が明らかなら、病院は看護師が夜勤をしなくても大丈夫なように配慮をしないといけないことになってるんだね。
とはいえ、自分で勝手に「夜勤のせいで体調を崩した!!」とか言っても、その言い分が通ることは無いと思ったほうがいいんだよね。
そこで、夜勤が原因で体調を崩したのであれば、医師から診断書を書いてもらうのは必須と考えたほうがいいんだピヨな。
医師から夜勤を原因とする「うつ病・睡眠障害」などがあれば、その事実を診断書に書いてもらうようにするんだよ。
そして、診断書と共に夜勤免除を申し出る形にすれば、病院側は何らかの対応をする必要があるということになるんだね。
以上のような形で夜勤免除を申し出たとしても、師長などから申出を拒否されることはあるんだけど、こういった正当な申出を拒否し続けると病院側の行為は違法とされる可能性も高くなってくるんだよ。そこで万が一の場合に備えて、夜勤免除の申出をしたこと、それを拒否されたことなどが明確になるような形(メール・書面・録音など)にすることをおすすめするピヨ!!
とはいえ、現実的に病院側と争うことが難しい場合もあると思うから、強硬に行くだけじゃなくて、自分の身体の状況について診断書を元に真摯に相談する形で夜勤免除してもらえる形にするのがベターだと思うよ。
体調を崩したことを原因とした夜勤拒否をずっと続けるのは難しいと思うけど、夜勤で体調がボロボロの状態になったのであれば、一時的にでも夜勤をしないことで改善する可能性があるからぜひトライしてみて欲しいピヨ。
・病院は看護師の心身の安全を確保する法的な義務があるので、夜勤が原因で体調を崩したことを理由に夜勤拒否はできる
・ただし、医師の診断書など夜勤が原因で体調を崩したことが明確にわかるものが必要
・体調を崩したことを理由にした夜勤拒否をずっと続けるのは難しい
パン子
ピヨ
正当な理由が無いのに夜勤拒否したらどうなる?
ここまでは夜勤を拒否することが出来るケースを紹介してきたんだけど、どのケースにも当てはまらない場合もあると思うんだよね。
そんな場合にまで夜勤を拒否できるのかどうかというと…
基本的には夜勤拒否はできないということになるんだよ。
まず、前提として看護師として夜勤があることが分かっていながら、入職したのであれば、夜勤ありの条件で労働契約が成立していることを理解しておく必要があるんだピヨ!!
つまり、病院側からすると労働契約通りに夜勤を命じているだけで、正当な業務命令ということになるんだよ。
正当な業務命令を拒否するということは、何らかの処分(減給・降格・けん責等)をされる可能性もあるということになるんだ。
さすがに懲戒解雇は簡単にされることは無いのが普通だけど(簡単に解雇されたとしても無効になる可能性が高い)、正当な理由もなくてずっと拒否し続けるともしかしたら解雇という話も出てきたりするかもしれないから注意したほうがいいんだピヨ。
・夜勤があることを前提に入職したのであれば、正当な理由がないと夜勤拒否はできない
・正当な理由がないのに夜勤拒否し続けたら減給、降格、けん責(注意を受ける・始末書提出等)などの処分をされる可能性もある
・解雇は簡単にはされないけど、夜勤拒否の程度や過程などを考慮してあまりひどい場合は懲戒解雇される可能性もある
あれこれ試しても夜勤免除してもらえない場合はどうする?
色々と行動しても、夜勤を拒否することができないという場合で、夜勤ができない理由があるのであれば、病院を変えるという手段も考えてみるといいよ!
今の病院に入職するときに夜勤前提だったのなら、きちんとした理由がないと夜勤を断ることは難しいけど、それなら最初から夜勤なしで日勤限定の職場を探せばいいんだピヨよ!!
看護師で夜勤なしの職場というのは探せば意外とあるから、ぜひ自分の目でどんな求人があるのかチェックしてみるといいよ。
夜勤がない職場としては…
・総合病院の日勤限定勤務
・個人経営クリニック
・介護施設、老人ホーム(夜勤ありの求人もあり)
・透析クリニック(準夜勤がある求人もあり)
・訪問看護師
こんなのがあるんだね。
給料的には夜勤手当がつかない分、どうしても低くなりがちだけど、その中でも満足できるところを選んでみるといいよ。
・夜勤拒否できないのなら、最初から夜勤なしの条件で転職を考えてもいいかも
・夜勤なしの看護師求人は意外とあるから、自分の求める条件を決めて色々な求人をチェックしてみよう
パン子
ピヨ
最後に…
というわけで、ここまで夜勤をしたくない看護師のために役立つかもしれない情報を色々とお届けしてきたんだピヨ!!
新卒で入職すると普通は夜勤ありの職場になると思うから、「夜勤ありは当然」という認識になることもあるかもしれないけど、色々なケースで夜勤を正当に拒否できるということがわかってもらえたかな?
夜勤拒否できない場合は、転職を視野に入れてもいいとは思うけど、夜勤拒否はできないにしても、夜勤免除をお願いしてみたらOKしてもらえたというケースもあったりするから、一度は師長さんなどに相談してみることをおすすめするよ。
「このまま夜勤を続ける!!」という場合もあると思うけど、色々な選択肢があることを頭の片隅にでも置いてもらえたら幸いなんだピヨ~