CRA(臨床開発モニター)求人は看護師におすすめできるのか徹底解説
看護師として転職しようとしても、基本的には医療施設への転職が候補になることが多いし、異業種とは言っても介護施設くらいしか転職先候補は無いことが多いんだよね。
そんな中でも、看護師の経験を活かしてまったくの異業種に転職できる可能性があるのが、【CRA】という職業になるんだピヨ。
今回は、CRAの仕事に興味を持った看護師のために、わかりやすく解説をしていくから転職するかどうかを考えるための参考にするといいよ。
それじゃ、CRAのあれこれの解説をスタートするピヨ!
そもそもCRA(臨床開発モニター)は何をするの?どんな仕事なの?
CRAは治験の実施状況をモニタリングして適性に進行しているかチェックする
CRAの仕事が何なのかというと、治験の進行状況をチェックするのが仕事ということになるんだよ。
CRAがモニタリングするのは、大きく分けて次の3項目になるんだピヨ。
①被験者の権利と安全性に問題はないか?
②治験データが正確で信頼できるものか?
③治験が治験実施計画書に基づいて計画通りに進んでいるか?
①は、インフォームド・コンセントが被験者にきちんとされているのかどうかということだね。治験は被験者に無断で薬を試すなんてことがあってはいけないし、危険があってもいけないんだよ。
②は、測定された治験データが本当に正確なのか、信頼できるのかどうかは治験の根幹ともなる部分になるんだよね。仮に治験で得られたデータが正確じゃないとすると、開発される医薬品が大きな問題を抱えることになっちゃうんだよ。
③は、治験は治験実施計画書に基づいて行われているんだけど、治験実施計画書から逸脱しているようなことはしていないのかもチェックが必要になるんだよね。治験実施計画書は治験開始前に国に提出して、チェックを受けているものだから、治験が始まってから治験実施計画書に沿わない形で進めたりするのはダメなんだよ。
CRAは以上の①~③がきちんとされているのかを、モニタリングしてチェックするのが仕事で、治験進行をする上でとても重要な立場になるってことピヨ。
具体的にどんな仕事をするの?
CRAの仕事のメインとなるのは治験進行のモニタリングになるんだけど、それ以外にもやることは多岐に渡るんだよね。いくつかCRAが実際にどんな感じで仕事をするのか説明していくよ。モニタリング以外の仕事もあったりするから、参考にするといいピヨ。
具体的な仕事例①
医師が作成した症例報告書(CRF)の回収、調査、確認をする
治験を進行する中で、CRAは治験が実施されている病院を訪問して、医師から症例報告書(CRF)を回収をする。症例報告書(CRF)はカルテのようなもので、被験者の診断内容や薬の効き目などの治験をするために必要な情報がまとめられたものです。
CRAは回収した症例報告書(CRF)を確認して、適切に治験が行われているかどうかを原資料と突き合わせるなどして調査を行う。
具体的な仕事例②
治験を実施する病院との交渉、契約手続き
治験実施をする病院側との間で、治験に関わる費用負担などの諸条件について製薬会社の代わりとして交渉をして、契約をまとめる。
契約がまとまれば、契約手続きの段取りもCRAが行う。
具体的な仕事例③
治験を実施している医師へヒアリングする
CRAは書類上だけでモニタリングするのではなく、実際に現場に出て医師へのヒアリングも行う。
医師にヒアリングを行い、治験が治験実施計画書に沿った形で行われているのか確認する。被験者に副作用が出ていないか、効果が出ているかなどを聞く。ヒアリングはあくまでも医師に対して行うもので、被験者に対しては行わない。被験者をヒアリングするのはCRAではなく、CRC(治験コーディネーター)となる。
パン子
ピヨ
CRAの仕事は看護師としての経験は絶対に役立つし、転職活動でも有利になるんだけど、看護師とはまったく関係がない仕事もあるから最初は大変かもしれないピヨな
外出や出張が多く、遠方への出張もある
看護師から転職した場合に、働き方として一番の大きな違いは外出や出張がとても多くなることピヨ!!
看護師として働いているときに、出張というのはまず経験しないと思うんだよね(出張しての研修受講はあるかもだけど…)。
CRAは、CROという会社に所属して働くことになるんだけど、治験は全国の色々なところで実施されるから、CRAも色々なところに出張して働くことが多くなるんだよ。
出張する場所は、車で行ける距離もあれば、新幹線に乗っていく場合もあるし、飛行機に乗っていく場合もあるんだよね。
日本中色々な場所に仕事で行けることを楽しむことができるのなら、CRAはすごいおすすめの仕事になるってことピヨ。逆に移動が多いことを苦痛に感じる場合は、看護師からCRAへの転職はおすすめできないってことになるよ。
- 治験の実施状況をモニタリングして、問題ないかチェックするのが仕事になる
- 具体的な仕事内容は多岐に渡っていて、モニタリング以外にも治験実施について病院側との契約交渉を行ったりもする
- 外出や出張が多い仕事になるため、移動が苦痛という場合はCRAへの転職はおすすめできない
CRAになるとどのくらいの給料をもらえるの?
年収は400~700万円くらい。キャリアアップすれば1,000万円くらいになることも
夜勤をしている看護師の給料には夜勤手当も含まれていて比較的高めになっているから、CRAに転職した当初は給料は下がることもあるんだよね。
ただし、CRAとして勤務する会社(CRO)は全体的に給料が高めとなる東京とか大阪にある場合が多いから、地方から出て転職する場合は転職当初から看護師時代よりも給料が高くなるってこともあるんだよ。
それに何と言っても、CRAの仕事は夜勤なし!! 出張などの移動も多くて大変な仕事ではあるんだけど、夜勤がないというのは健康と美容を守る上でも大きなメリットになるんだピヨ。
更にCRAとして経験を積んでいけば、比較的昇給しやすくて3年以上の経験を積む頃には年収500万円くらいになって、看護師の給料を上回ることも多いんだ。
そして、更に更にキャリアアップしていけば年収1,000万円くらいになることもあるから、看護師をずっと続けるよりも生涯収入はかなり上がったりするんだよね。
看護師から転職した場合に、給料がどんな感じで推移していくのかを表にまとめておいたからチェックしておくんだピヨ。
年収の目安 | |
転職1年目~ | 400~500万円 |
転職3年~ | 500万円~ |
リーダー等の役職者 | 700万円~ |
- 看護師からCRAに転職した当初は給料が下がる場合もある
- 地方から上京して、CRAに転職する場合は転職当初から給料があがる場合もある(CRAが勤務する会社は東京や大阪などの平均給与が高い地域にあるため)
- 給料の昇給ペースは看護師よりも早く高い
- 転職して3年くらいで看護師時代よりも給料が高くなることが多くなる
- リーダー等の役職者になると年収1,000万円くらいになる場合もある
ピヨ
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看護師はCRAへの転職をしやすいの?
医療系の資格者は優先的に採用されやすい
実はCRAという職業は、看護師の資格が必須という訳じゃなくて、それどころか医療系の資格がなくてもOKなんだよね。
ただ、そうは言っても治験は医療系の知識は必須だし、医療系の経験があれば転職するにも有利で、看護師以外にも薬剤師から転職する人が多いのも、CRAという仕事の特徴なんだピヨ。
だから、看護師資格を持っていて、病院への勤務経験もあればCRAに転職するにはかなり有利と考えていいんだよ。
看護師や医療の知識を持っているだけじゃなくて、治験が実施される病院での勤務経験があるから、その経験が役立つことになるんだよね。
- 看護師などの医療系資格を持っていることは必須ではない
- ただし、看護師などの医療系の資格を持っていて、病棟勤務の経験があるのはCRAへの転職には有利となる
CRAとCRC(治験コーディネーター)との違いは?看護師はどちらへの転職が良い?
CRAとCRCは同じ治験関連の仕事だけど仕事内容は違う
CRAと同じ治験関連の仕事として、CRC(治験コーディネーター)という仕事もあるんだよね。
CRAと違って、CRCは被験者対応も多くなるし、医師をサポートすることも多くなるんだよ。簡単に言えば、CRCが縁の下の力持ちという感じで治験が進むのを支えて、CRAはその進んでいる治験をチェックして問題がないかを探す仕事ということになるんだよ。
CRAとCRCの違いを表にまとめておいたからチェックしてみるんだピヨ。
CRA 臨床開発モニター |
CRC 治験コーディネーター |
|
仕事内容 | 治験進行のモニタリング(監視役) | 治験業務のサポート |
看護師の求人数 | 少なめ | 多め |
給料(年収) | 400~700万円 | 350~500万円 |
所属する機関 | 一般企業(CRO) | 医療機関 or 一般企業(SMO) |
CRCのほうが看護師の求人は多く採用されやすい
看護師として、CRAへの転職に興味を持った人には残念なことなんだけど、看護師から転職しやすいのはCRCと言えるんだよ。
これは単純にCRAよりもCRCの求人のほうが多いのが原因なんだよね。
だから、看護師としてCRAへの転職を考えているという場合は、CRAの求人だけをチェックしていると、そもそもチェックできる求人がとても少なかったりして、転職活動が中々進まないという場合も多いんだよ。
そこで、CRAへの転職に強いこだわりがないのであれば、CRCの求人も合わせてチェックして転職活動をすることをおすすめするよ。CRAとCRCは役割は違うんだけど、同じ治験関連の仕事ということで同じようなやりがいがあるし、CRAに興味を持った人にはおすすめできるんだピヨ。
- CRAは治験進行のモニタリング(監視)が仕事で、CRCは治験進行のサポートが仕事
- 給料はCRAのほうが高め
- CRCのほうが看護師を求める求人は多いので転職しやすい
- 看護師がCRAだけに転職先を絞ると転職先探しが難航することが多いので、CRCの求人も合わせてチェックするのがおすすめ
パン子
ピヨ
最後のまとめ
というわけで、ここまで多くの看護師にとって未知の世界となるCRAの仕事について解説してきたんだピヨな。
最初から最後まで見てもらえばわかるとおり、病院に勤務する看護師の仕事とはまったく違う部分が多いし、夜勤がないとは言っても日本全国に出張することもあったりして、かなり忙しい仕事なのは確かなんだよ。
それでも、看護師として異業種に転職したい場合は、やりがいもあるし、給料も比較的高いし、良いところがたくさんあるんだよね。
CRAの仕事に興味を持った場合は、まずはどんな求人があるのかをチェックして、どんな条件で働くことになるのか、勤務地がどこにあるのかとかを知ることから始めるといいよ。
CRAの求人をチェックして、実際に面接を受けてみればどんな雰囲気なのかがわかりやすいし、仮に面接に合格したとしても自分が考えていた雰囲気と違うのであれば内定辞退をして、普通の病棟とかの求人探しをしたっていいんだよね。
実際にCRAになって一人前になるまでは、それなりの年数が必要になるけど、苦労して看護師資格をとって、厳しい医療の世界で働いた看護師なら大丈夫なはずだから頑張ってみて欲しいピヨ!!