看護師1年目だけど… もう限界なので辞めたい!!
看護師1年目で辞めたいと考えるのは、多くの看護師が通る道ではあるんだよ。
でも、実際のところ1年目で看護師を辞めるとなると、色々な問題があって辞めることを実行できなかったりして、なんだかんだと辛いながらも続ける人が多いんだよね。
今回は本当にたくさんの1年目看護師が悩んでいる【1年目だけど… もう辞めたい!!】という問題について徹底解説しちゃうから、悩んでいる人は読んでいって欲しいピヨ。
ピヨ
「1年目途中で辞めたい!」←おすすめはできません
1年目だけど辞めたいというのは、多くの新人看護師が考えることなんだけど、実際に1年で辞めてしまうと色々とデメリットが多いんだよね。
もちろん、「1年目だけど辞めたい…」と考えている人も、実際に辞めた場合にデメリットがあることは理解していると思うんだけど、自分が想定していないデメリットもあるかもしれないから、念のためチェックしておいてほしいんだよ。
1年目で看護師を辞めることで、発生するデメリットは次のとおりピヨ!!
☑転職活動で苦戦しやすい
☑クリニックへの転職は難しい場合が多い
☑原則として失業保険はもらえない
☑奨学金の返済で困ることがある
以上のように、1年目の途中で辞めたいと考えて実際に行動してしまうと、将来に影響を与える色々なデメリットが発生してしまうんだよ。
ただし、デメリットがあるとは言っても、1年目で辞めることを決断する人はそれを覚悟してのことだと思うし、そのデメリットも色々な工夫や努力をすることで払拭することができたりもするんだよね。
というわけで、今回は「1年目で辞めるなんて早すぎる」なんてありきたりな事は言わないで、1年目途中で辞めたいと考えているあなたの役に立つ情報をお届けしちゃうんだピヨ。
- 1年目途中で辞めると、色々なデメリットが発生する
- しかし、発生するデメリットは色々な工夫や努力をすることで払拭できる場合もある
1年目で辞めたいけど、辞められない場合の問題を一つずつ解決していこう
問題①
1年目で辞めると奨学金の一括返済が必要になって辞められない
解決策 ⇒ 話し合い次第で分割返済にしてもらえることもあるし、「ない袖は振れない」と開き直ることもできる
看護師になるために、看護学校の系列病院から奨学金を借りている人もいるんだよね。そして、その場合は一定期間その病院で働くことで奨学金がチャラになるという形で働いていると思うんだよ。いわゆる【お礼奉公】と呼ばれるものだね。
問題となるのが、こういった奨学金の契約は「契約途中で退職したら奨学金を一括返済する」などとされていたりするんだよ。
でも、いくらそういった契約があるとは言っても、退職したらダメなんてことを強制させられることは無いし、自分が退職すると決めたのなら退職するのは事由なんだよね。
実際に退職して奨学金の一括返済を求められたりすると困るかもしれないけど、実は話し合い次第で一括返済じゃなくて、分割返済にしてもらえる可能性もあるんだよ。
なぜかと言えば、一括返済するお金が現実として無いのであれば、病院側としても一括返済をしてもらうのは不可能なのだから、分割払いでも返してもらえるならOKと考えることはあるんだよね。
仮に病院側がわざわざ裁判をしてきたとして、裁判に負けてもお金がないことには変わりがないのだから、結局は分割払いみたいなことになるんだよ。
*返済を拒むかどうかは連帯保証人にもかかわってくる問題なので、事前に連帯保証人と話し合っておきましょう。
更に言うと、【退職したら一括返済】という形で実質的に退職ができないような縛りをする契約自体が無効と判断される可能性もあるんだよね。そもそもが、退職するしないは誰もが自分の判断で自由に決めるべきことで、【退職したら一括返済】という契約はこの退職の自由を奪っていて、無効な契約になる可能性もあるってことだよ。
また、転職先の病院によっては奨学金の返済を肩代わりしてくれるところもあったりするから、そういうところを探せば奨学金の問題で頭を悩ますこともないんだよね。ただし、この場合は肩代わりしてくれた転職先の病院に対して、奨学金の返済義務を負うことになる点に注意が必要だよ。
≪解決策≫1年目で辞めると奨学金の一括返済が必要になって辞められない
- 奨学金の問題があっても、退職するかどうかを決めるのは自分でできる。いくら奨学金の問題があっても退職しないことを強制させられることはない
- 奨学金全額の返済ができない場合は、交渉次第で分割返済としてもらえることもある
- そもそも【退職したら一括返済】という契約自体が退職を不当に制限するものとして無効になる可能性もある
- 奨学金の返済を肩代わりしてくれる転職先を探すという手もある。ただし、転職先に対して奨学金返済の義務を負うことになる
ネコ子
ピヨ
うちの病院はある程度柔軟に対応するけど、頑なに一括返済を求める困った病院もあるみたいピヨな
問題②
1年目で辞めると看護師として未熟なままになるので将来困る
解決策 ⇒ 別病院の病棟へ転職すれば問題ない or 病棟勤務以外の道へ進むのもアリ
看護師はそう簡単に1人前になる訳じゃないんだけど、それなりに独り立ちしたと判断されやすい目安が病棟で3年くらい働いたことになるんだよね。
つまり、「3年働いて1人前」と考える人たちからしたら、1年目の途中で辞めたいなんて言っても早すぎると言われて当然なんだよ。
でも、今いる病棟を辞めたとしても、転職して別病院の病棟で新たに3年間の経験を積めれば何の問題もないんだよね。
更に言えば、看護師として病棟で経験を積んでいなくても色々な形で看護師として生きていくことはできるんだよ。例えば、看護師1年目でも注射に苦手意識がないのなら、クリニック勤務や健診センターなどへ転職できる可能性もあるし、高齢者との触れ合いが好きだったりするのなら介護施設で働く看護師に転身することもできるんだよね。
もちろん、1人前の看護師と比較すれば、病棟以外の分野で採用してもらう難易度は高くなるけど、探せば入職できるところは必ずあるし、病棟以外の分野で看護師として働くことは可能なんだよ。
≪解決策≫1年目で辞めると看護師として未熟なままになるので将来困る
- 別の病院の病棟へ転職する場合は、何の問題もない
- 病棟以外の職場で看護師としてずっとやっていくという選択肢もある
ネコ子
ピヨ
「今この病院で」という思い込みを捨てれば、看護師の経験を積める場所はいろいろあるんだピヨよ
問題③
【家賃を払えなくなる】【看護師寮に入っている】ので辞めると住むところに困る
解決策 ⇒ 住宅確保給付金を利用して家賃支払いをカバー or 看護師寮つきの転職先を素早く見つける
新卒の看護師1年目となると、お金がないのが普通で独り暮らしをしていたら、その家賃を払う負担は結構大きいんだよね。辞めたりすると家賃の支払いにも困るから、退職に踏み切れないという場合もあると思うんだよね。
それに1年目の看護師だと病院の看護師寮に入っていることも多いと思うんだよ。ということは、病院を辞めると当然なんだけど看護師寮からも出て行かないといけなくなるんだよ。
看護師寮から出て行かないといけなくて、更にお金も溜まっていないことが多いから「1年目途中で辞めたいけど住む場所がなくなるし辞められない!!」と困ってしまうことが多いんだよね。
こんな困りごとを解決する手段の一つが住居確保給付金という制度。
住宅確保給付金は簡単に言えば、失職中の家賃を補助してもらえる制度になるんだよ。
☑失業して家賃を払えなくて住むところがない 又は 住むところがなくなる可能性がある
☑失業から2年以内で、65歳未満
☑ハローワークで就職活動をきちんと行うこと
☑生活保護や職業訓練受講給付金などをもらっていないこと
☑現金、預貯金が一定額以上をもっていないこと
住宅確保給付金を申請する場所
各自治体の福祉担当窓口
住宅確保給付金は3ヶ月の間、月々5万円程度の補助を受けることができるから、看護師1年目途中で退職することになって住むところに困ったときはぜひ利用するといいよ。ちなみに、既に住むところが無くなっていて生活費にも困るような状況なら、保証人なしで10万円を貸してくれる制度もあるから、住む場所や生活に困っている場合は福祉担当窓口にぜひ相談に行くようにしてもらいたいんだよね。
現在、看護師寮に住んでいて、辞めると出て行かないといけないという場合は、可能であれば在職したまま看護師寮付の転職先探しをするのをおすすめするよ。新しく住む看護師寮の確保できる目途が立った時点で、今の病院を辞めて転職先の看護師寮に移り住めば、住むところに困ることはないってことになるね。
≪解決策≫【家賃を払えなくなる】【看護師寮に入っている】ので辞めると住むところに困る
- 住居確保給付金という制度を使うことで、失職中の家賃支払いの補助を受けることができる
- 生活に困ったときに保証人なしで10万円を貸してもらえる制度がある
- 辞める前に看護師寮つきの転職先を見つけて、辞めた後にすぐに看護師寮に入れるようにしておく
ネコ子
私これ使います!
ピヨ
問題④
辞めようとしても辞めさせてもらえない
解決策 ⇒ 事前相談をしないで退職願ではなく“退職届”を出せば自分の意思で辞められる
最初から何回も言っているんだけど、1年目に辞めたいと訴えても「まだ早い」「まだ我慢しろ」とか言われるのが普通なんだよね。そして、実際に辞めようとしても、退職を止められたりすることも多いんだよ。
この問題の解決策は簡単で、退職願じゃなくて退職届を出せばいいんだよね。
実は退職願というのは、退職しても良いかどうかをお伺いするという意味合いなのに対して、退職届は問答無用で「退職する」ことを宣言するという違いがあるんだよ。
つまり、退職を止められようが、説得されようが退職届を出してしまえば1年目途中だとしても問題なく退職することができるんだよね。仮に退職はダメと言われたとしても、そんなのは関係なく退職届を出せば自分の意思だけで辞めることができるんだよ。
ただし、注意しないといけないのが、基本的に退職届を出してもすぐに辞めることはできないんだよ。就業規則などで多くの場合で1ヶ月前に退職届を出す必要があるって規定されていたりするから、その期間を過ぎないと退職することはできないんだよね。とはいえ、1年目途中で辞めるような場合は病院側も1ヶ月も無駄に働かせないで、即日退職を認めてもらえることもあるから、退職時期について相談できそうであればしてみるといいよ。
≪解決策≫辞めようとしても辞めさせてもらえない
- 退職願ではなく、退職届を出せば自分の意思だけで辞めることができる
- ただし、退職時期は就業規則などの規定により1ヶ月程度は先になる
- 1年目途中での退職であれば、規定の期間を待たずに退職させてもらえることもある
ネコ子
ピヨ
問題⑤
1年目で辞めたいけど転職先が無さそうなので辞められない
解決策 ⇒ 採用してもらえる可能性はかなり下がるが、転職先は見つかる。不安な場合は在職したまま転職活動をすれば良い
看護師として1年目途中で辞めたいと考えても、転職先があるかどうか不安で退職に踏み切れない人も多いんだよね。
厳しいことを言うと、1年目途中で辞めた看護師に対する印象は悪くて、転職先を潤沢に選んでどんどん内定が出してもらうことは難しいんだよ。
とはいえ、1年目で退職したからと言っても、転職が無理ということはないんだよね。
実際のところ、1年目途中で転職先を探したとしても、転職先は見つかると考えていいんだよ。とはいえ、それなりに経験がある看護師のようにすんなりと見つけることは難しくて、転職先を病棟に限らないで介護施設なども含めて幅広く探せば転職先は見つかる可能性が高いんだよね。
それでも不安… という場合は、いきなり病院を辞めたりしないで、在職したままで転職活動をすればいいだけなんだよ。まずはどんな求人があるのかをチェックしてから実際に1年目途中で辞めるか辞めないかを決めればいいってことだね。
≪解決策≫1年目で辞めたいけど転職先が無さそうなので辞められない
- 1年目途中で辞めた看護師の印象が悪いのは事実で、転職先を好きに選べるような状況にはならない
- 転職先を病棟に限らずに幅広く探すことで、転職先が見つかる可能性が高くなる
- 転職先が見つかるか不安な場合は、辞める前に転職活動をする
- 取り合えず求人チェックをするだけでもOK
ピヨ
ここまでピヨの長ったらしい話を読んだあなたに向けて、おすすめの転職サイトを2つ教えちゃうよ! 看護師の転職サイトにも色々あるけど、今回紹介するのは求人数が多くて対応している地域も多いところ!准看護師・助産師の求人にも対応! 完全無料で利用できる!
➟ハローワークに無い求人も紹介してもらえる♪
➟「担当者変えて欲しい…」等の言い辛い希望も運営会社に伝えることができる♪
➟家にいながら転職活動が出来る!!電話やメールだけでのやり取りもOKだから忙しくても大丈夫♪納得いくまで転職先を何回でも紹介してもらえる!
おすすめ度:★★★★★
無料で使える!マイナビ看護師≪公式≫
↑どこを利用するか迷ったらここでOK!
基本的にはマイナビ看護師の登録だけで問題ないけど、もっとたくさんの求人をチェックしたい場合は、下記のおすすめ2と合わせて登録すると、ほとんどの求人をカバーできて効果的だよ♪
➟担当者の提案してくれる求人が魅力的♪
➟対応エリアも広くて、ハローワークに無い求人も紹介してくれる♪
おすすめ度:★★★★☆
ナースではたらこ<公式>
すぐの転職じゃなくても登録OKだし、両方登録するのもOK♪ 迷った場合はマイナビ看護師(←ここからすべて無料で利用できます)だけでも登録しておけばOK!
どちらの転職サイトも転職相談に乗るコンサルタントの対応がきめ細やかで、良い評判が多いところなんだよ!面接までの段取りから、面接への同行をしてくれたりもするんだよ。内定後や入職後のフォローも親切だから安心して利用してみてー
*面接同行は地域によっては不可の場合もあり。
先輩相手に悩み相談はいいけど、退職相談は止めておこう
1年目の途中ということは、看護師としても社会人としてもまだまだ一人前とは言えなくて辞めたいと考えてもいろいろな不安や迷いを抱えていると思うんだよ。
そんな状態だと、自分の不安や迷いを先輩や上司に相談したくなるかもしれないけど、退職するかどうかを相談しても辞めることを説得されたり、説教されて終わるパターンが多いんだよね。
もちろん、どんな場合にでも先輩や上司に相談するのがダメというわけじゃなくて、1年目で働く中で辛いことなどの解決したい問題があるのなら積極的に相談するといいんだよ。相談したから言っても、それで全てが解決するかどうかはわからないけど、それも含めて辞めるかどうするかを考える材料にはなるんだよね。
先輩や上司の言うことは正論で間違ったことではないかもしれないけど、1年目途中で辞めたいとまで思い詰めた状態のときには厳しすぎる意見という場合もあるんだよ。
悩みや不安の相談はしたほうが良いかもしれないけど、退職を決めた状態で退職について相談するのはおすすめしないってことだね。
- 何か問題を抱えていている場合に相談するのは問題ない
- 退職することを決めている場合は、相談しても正論で説得や説教されることがある
- 退職することを決めているのなら、先輩や上司には相談しないのが無難でおすすめ
精神的に追い込まれているのなら迷わず辞めてOK
看護師1年目途中で辞めたいと考えたときでも、単純に仕事が大変で嫌になったとか、看護師に向いていないかもって考えてのことであれば、実際に辞めるかどうかを考え直したほうがいいってケースもあるんだよね。
ここまで看護師1年目途中でも辞められるってことを解説してきたんだけど、どんな場合にでも辞めることをおすすめしている訳じゃないんだよ。くじけそうな状況でも頑張って働き続けることで、少しずつ耐えられるようになることもあるし、2年目3年目になることで1年目に感じるプレッシャーから少しずつ解放されて働きやすくなることも多いんだよね。
でも… うつ状態の兆候があったり、完全にうつ病という状態になっているのであれば、1年目途中だろうと迷うことなく辞めるという選択をして欲しいんだよ。休職するという形でも良いんだけど、うつ状態のまま働き続けることは危険性が高いことを理解してもらって、仕事をしないという形を取って欲しいんだピヨ。
1年目途中で辞めようとするとパン子みたいに「甘えだ」みたいに批判されることもあるかもしれないけど、まず何よりも自分を守る行動を取ることを強くおすすめするってことピヨ。
- 状況によっては辞めることをおすすめできない場合もある
- うつ状態の兆候がある場合や、うつ病となっているような場合は迷わず辞める(又は休職)をしたほうが良い
最後のまとめ
というわけで、今回は看護師1年目途中という早すぎる時期に退職したいと考えている看護師に向けた情報をお届けしてきたんだピヨ。
見てもらえばわかるとおり、基本的には今考えている悩みや不安は解決できるってことが多いから、1年目で辞めたいけど辞められない場合は、何が辞めることの障害になっているのかを確認するようにするといいよ。
辞めることの障害になっていることがわかれば、その障害を取り除けばOKで、何の問題もなく1年目だろうと辞めることはできるんだよね。
もちろん、将来へのマイナスな影響を完全にゼロにするなんてことはできないけど、それでも看護師1年目で限界という状況になっているのなら、辞めるという選択肢を選ぶことも決してダメとは言い切れないと思うんだよ。
とはいえ、基本的には1年目を耐えてその先に見えるものを確認して欲しいとは思うんだよね。ここらへんは、自分の限界度合をちゃんと見極めて甘えた気持ちがあると感じるのなら、もう少し頑張って欲しいし、本当に限界という状態なら辞めるという決断をすればいいんだよ。
看護師1年目はとにかく悩みも不安も尽きないものだけど、【1年目途中で辞める】という選択肢もあるってことを頭の片隅において頑張って欲しいピヨ。辞めるという決断をした場合は、このページの解説を参考にして障害を取り除いて退職するといいピヨよ!